Nicotto Town



昨日、退勤の為タイムカードを押そうとしたら

スマホが鳴った。

母からだった。
父がデイから帰って、玄関に入ったところで倒れたとのこと。
救急車を呼んで、今から病院に行くとのこと。
息は吹き返したし意識も戻ったから、心配いらないとのこと。

もとから実家に行く予定だったので、そのまま駅に向かう。
道すがら、ということは、一度息が止まるか意識を失うかはしたわけだと思う。
家で待っていて、とラインがあったが、たぶん入院するだろうし、病院というのは待つものだ。
電車の中でかかりつけの病院に運んでくれたと連絡があったので、そのまま病院に向かうことにする。
もちろん、途中のコンビニで軽食を買うのも忘れない。
弁当を食べるスペースがなくても、おにぎりやサンドイッチをほおばる暇はあるだろう。

病院まで2時間かかったが、やはり母はぽつんと待っているだけだった。
「来てもらって悪いわ」
という母の方が疲れているに決まっている。
案の定、まだ先生待ちなんだから。
まず腹ごしらえ、とサンドイッチを開けて母にも持たせる。
二人で食べないと、母はきっとのどを通らないだろう。
一口食べると空腹に気付いたのか、「おいしいわね」と具に注意が向いてきた。
今、結構お気に入りのエビとブロッコリーサンドだ。
おにぎりとか、おいしそうなパンもある。

入院手続きが終わったのは、8時過ぎだった。
父は白血球数が異常に高く、尿からもたくさん出たので腎盂腎炎ではないかということだった。
検査のため、2週間くらい入院するだろうから、明日入院の用意を持ってきてね、とのことだった。
父を連れて帰るつもりで母が持ってきた車いすに母を載せて、家に戻った。

今日は朝から入院の用意をしたり、看護師さんに渡された父の着替え(べっとりお土産付)を洗ったり、布団を干したりして、そろそろ病院に行くかと思っていたころ、電話が来た。
病院からだ。

父の状態が結構いいので、明日の採血で結果が良かったら退院してもいいかもしれない。
確かに状態が悪いところはいろいろあるけど、朝から食欲があって、熱もそんなにないし、入院するほどの急性症状じゃなくなっている。
入院するとせん妄が出たり介護度が進む可能性があるから、家でなんとかできるなら戻ったほうがいい。

とはいえ、父の状態はこのところ悪化しているらしい。
母も疲れていたから、しばらく休めるのは嬉しい気持ちもあったと思う。
とりあえず、私が仕事を休めないので今週は迎えに行けないと言っておいた。
残念ながら私、祭日は休みではないのだよ。
ゴールデンウィークくそくらえな職場なのである。

家族に募ったら長男が月曜なら付き添えると言ってくれたので、彼に頼む。
いい男に育ってくれて、母は嬉しいよ。
今週末は母も少し休めるだろう。

こうして私の休日は終わった。




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