不穏な匂い
- カテゴリ:日記
- 2023/05/02 23:52:51
「無敵超人 ザンボット3」
(1977年 監督:富野由悠季)
https://www.youtube.com/watch?v=KAFNR-_ihiE
Youtubeのサンライズチャンネルで配信中のこの作品がいよいよクライマックス。
(次が最終回)
この作品を知らない人でも総監督の名に不穏な匂いを感じる人もいるでしょうが、それは全く正しいです。
地球に攻めてきた異星人と主人公たちの戦いの話なのですが、物語序盤は、その戦い自体より、戦いのせいで難民になった人々と主人公たちの諍いが主軸だったり、中盤には人間爆弾という話でトラウマを刻み込んでくれます。
最後の決戦では、富野氏の二つ名「皆殺しの富野」の片鱗を見せつつ、スポンサーを青ざめさせるラストになりますが、それは次の話(最終回)
今回は敵の親分(実際には、さらに上の存在がいますが)ブッチャーと決着がつきます。
が、ブッチャーと主人公、勝平の最後の会話。
ラストに繋がる不穏な内容。
ブ:ブッチャー
勝:勝平
ブ「おまえたちは、一体、何のために、わしと戦ったのだ?」
勝「なんのため?
そりゃ、地球の平和を守るために決まってるじゃねぇか!」
ブ「ほっ。一体、誰がそんなことを頼んだのだ?」
勝「だ、誰も頼みゃしない」
ブ「おまえの身内どもは、戦いのたびに次々と死んでいった。
地球を守ると言って。
だがどこの、誰が、ありがたがってくれるんだ?
誰があそこ(=地球)で感謝している?
誰があそこ(=地球)で感謝している?
誰が喜んでくれるんだ?」
勝「う、うるせー!ゴタゴタ言うな!」
というような展開にならないあたり、総監督のひねくれ具合がしのばれる気がします。
ブッチャーと誠実に会話するのね。。。良い子。
ワタシだったら、ブッチャーに出会った瞬間、
ゴルゴ13みたいに問答無用で瞬時に破壊します。。。(苦笑)
でも~それだとお話が創れないからね~~(汗)。