アニマルウオッチング
- カテゴリ:日記
- 2023/05/04 17:06:36
最近の母親の食欲がすごいすごい
昼飯もしっかり食ってたと思うが、さっき16時くらいにカップ麺食ってた。
あと、とりわけ甘い物を好む。団子やらどら焼きやらアイスやら。
買い物に連れて行くと、カートによたよたつかまりながら、和菓子コーナーとアイスコーナーを行ったり来たり。
「早く夕ご飯見に行こうよ」と父から言われてようやっと総菜コーナーへ行く。
その総菜コーナーに行く途中も、お菓子の棚をじーっと見つめながら歩いていく。
そしてとくにアイスを大量に買う。
アイスの棚につかまり、ゆっくりと扉をあけ、がんばって腕を何とか伸ばし、アイスを1個、2個、3,4,5個・・・
家では、部屋から出てきたかと思うと大体はアイスや団子などを部屋に持って行ったり、食べ終わったのをゴミ箱に捨てにいったり。
認知症によくある「さっき夕飯食べたでしょ」系統の症状とは違うとおもう。
甘い物を好むのは、老人にはありがちなことだが、味覚が衰えているから。
あとは、よく食べること自体もそうだけど、食べることしか今の母には楽しみがないのだろうとおもう。
まともに歩けないので、散歩に行ったりすることもできない。
昔の母なら料理の支度などで忙しかったが、今はそういうこともないので、やることがない。
昔は本をよく読んでいたが、最近は読んでいない。というより、もう読めないのだろう。脳を患ったために、小説などが理解できないから。
テレビも理解が難しいので楽しめないだろう。
となると、あとは食べることくらいしかない。
昔は甘い物よりおかきなどを好んでいたが、最近は上述のとおり甘い物を好む。
味覚の衰えもあるが、甘い物には中毒性があり、食べてる間は幸せな感覚に浸らせてくれる。
歩くことも、物語を楽しむこともできなくなった母には、ポイっと口のなかに放り込むだけでつかの間の幸せを与えてくれる、アイスや団子が一番の娯楽なのだろう。
全部私の推測で、妄想だけど、きっとそうなんだろうなあ~と思いながら、わたしは遠目から眺めている。
動物園で、檻のなかのふしぎなふしぎな動物を、興味深げに観察するように。