『どうする家康 真・三方ヶ原合戦』考察します。
- カテゴリ:日記
- 2023/05/16 00:18:29
♡・・*・・♡・・*・・♡・・*・・♡・・*・・♡・・*・・♡
春ドラマ開始以降、怒涛の土、日、月の3連夜が続いてます。今季、早々に絞られた作品にしてますが、結構、体力的にはきつい週明け。家康だけは書き残します。
春ドラマ開始以降、怒涛の土、日、月の3連夜が続いてます。今季、早々に絞られた作品にしてますが、結構、体力的にはきつい週明け。家康だけは書き残します。
「真・三方ヶ原合戦」考察
・「シン・ウルトラマン」「シン・仮面ライダー」が大外れ、昨年ワーストとなるくらい酷かっただけに、シン・恐怖症のなか始まった本編。ごめんなさい。ここまでの神回のあずき回を越えて、第一位決定。泣いたあーーー。
・今回は「合戦ファン」にとって総合では合格点。遠景CG、大合戦、近接戦も手を抜かず〇。唯一、馬上疾走シーンだけが、木馬合成の変な動きでした。
・本多酒呑み叔父の仁王立ちも後段の夏目部分に消されず、見事な散り方。「鎌倉殿」の毎週の謀殺と違って、壮絶ラストはグッと来る。そっか弁慶仁王立ちかあ。
・夏目伏線の一気回収した上での涙のラスト。一切のガイドブック等を断っている中、歴史知らずの僕にとって、脚本家に完敗のシナリオでした。役者甲本雅裕!刻まれた!本州はちゃんと史跡も残ってるのも凄い。
・これだけで満腹なのに、武田信玄の寿命まで尽きちまった。まだまだからみがあると思ってたのに阿部寛も次週退場は悲し。甲冑コンテストは第一位内定か?影武者のすがた、ちゃんと映せよ!
・信長は来なかった。光秀ははまだ義昭の世話係の頃か。次週、ようやくお市救出。なのにタイトルが「お手付きしてどうする?」・・・。大事な事件、いっばいあるっしょやあ。
いやあ。前週、金甲冑と首は偽物で、単純な小手先エピソードでスルーとなめていたら、こんな泣かせる逸話だったとは・・・。
去って行った影のヒロイン、ヒーローに合掌。
♡・・*・・♡・・*・・♡・・*・・♡・・*・・♡・・*・・♡
・・・・・。今回はコメント無しで、お手付き回突入かあーーと思っていたところへの、熱く、厚いご解説、どうもありがとうございました。
やっぱ男女とも先週は泣きますよねーーーーー!!!
今夜も、どこかで先週のシーンを回想しろーと思ってましたが、淡々と進んで残念。今週の考察は別途。
銀河英雄伝説まででてくるとは、フィールド、どんだけーーーー。あの遠景CGだけででもきっと武田信玄が練りに練った陣容とき思ってみてましたけど。
金陀美具足は前半のキーアイテムになりました。今後は何を装備するのか注目ですね。
夏目家、アル中兄の子孫が厚遇されて栄えていればと願います。
今夜のお手付き編は、この回直後で叩かれるんじゃない??
ドラマ内で出て来た「空城の計」の事ですが、後の作り話だという説もあります。
追撃して来た武田軍が退いたのは「空城の計」に引っかかったからではなく、浜松城に守備兵として残っていた兵が、城内から鉄砲等で応戦したからではないでしょうかね?
ドラマでは佐久間信盛と一緒にさっさと退却した水野信元ですが、実際は浜松城守備を担っていて水野勢が応戦したらしいですし。
ちなみに追撃して来たのは武田勝頼ではなく山県昌景の筈。
そもそも、諸葛孔明が西城で実行したという「空城の計」事態が創作です。
三国志にその様な記述は無い筈で、これは三国志を舞台とする時代小説であり7割方は史実ではない創作物と考えられており、孔明の「空城の計」もその一つ。
ですから、ドラマの様に武田の武将(穴山梅雪と山県昌景でしたが)が孔明が云々という会話は、彼らが史書の三国志と小説の三国志演義を混同している事になるので、個人的にはどうかな? と思わなくもないシーンではありました。
ただし、「空城の計」自体は兵法36計の一つとして存在してはいます。
一種の心理作戦ですね。
使える場面はあまり多くなく、攻撃側が守備側を過大評価している場合には罠を警戒するでしょうが、脳筋猪な武将だと何も考えずに好機だと突撃しかねないので、却って計略は破綻する可能性がある確実性に乏しそうな策のように思えます。
ドラマでは描かれていませんし、記録にも残されていない部分なので、少々気になるところです。
武田信玄の退場は、早い様にも思えますが西上作戦中に陣中死というのが史実ですので仕方がないですね。
信玄の影武者は、同母弟の武田信廉であるといわれています。
甲陽軍鑑によれば、両者は骨相が良く似ており側近でも見分けがつかなかった、とのことです。
ドラマでは穴山梅雪が影武者に対して偉そうな態度だったので、ドラマでは影武者=信廉ではないのかもしれません。
さて、感動ボロ泣きの真三方ヶ原合戦の次はお手付きエピソードで気が抜ける事この上ないのですが、この時期に側室お万の方(初代)が登場するのは歴史上の事実なので無視する訳にはいかないのでしょう。
後の結城秀康の生母ですからね、初代お万の方は。
秀康は家康に疎まれた子で、豊臣への人質として出されたり結城家の養子になったり、とそれなりの重要人物。その生誕エピソードは欠かせません。
「真・三方ヶ原合戦」はとにかくボロボロに泣けてしまったので、冷静になるのに時間がかかりました。
NHK+で細かく見直したいと思う反面、また泣いてしまいそうで見直せません。
本多忠真と夏目吉信(広次)が三方ヶ原合戦で戦死するという歴史は知ってました。
吉信が家康の身代わりとなって戦死したというのは、滝田栄氏主演の「徳川家康」でも描かれた事でもありますし。
兎に角、夏目吉信と広次の名前のトリックにはしてやられました。
トリックと言っても、広く知られているのが吉信の方であるにもかかわらず一次資料では広次になっている、というだけの事なんですけどね。
戦死した地に建てられた碑には夏目吉信と記されているのにドラマでは広次となっていたのは、一次資料準拠なのか、という程度の認識でいたのですが、まさかあれほどの人間ドラマが秘められていたとは…
「どうする~」の脚本で初めて脱帽する思いです。
家康がしつこいくらい名前を間違えるのは何故なのか、という疑問も綺麗に解けて気持ち良いくらい。
泣けますけど。
本多忠真の戦死の方は、実は資料には残っていない様です。
ですが伝承で、殿を引き受け旗指物を左右に突き刺し、ここから先は通さんとばかりに武田軍に斬り込んで討死したと伝わっています。
ドラマでは、主君の為というより父親代わりに育ててきた大事な甥の為、という感じでしたけどね。
戦国最強(ドラマでは掠り傷一つ無い、というのは自称ですが)、花も実もある武将、と称えられる様になる甥忠勝を育て上げたのは忠真ですので、彼も相当に強い武将だったのでしょうね。
さて、ドラマでは夏目吉信と本多忠真ばかりがクローズアップされましたが、武田側に残した三方ヶ原合戦の記録には、徳川兵の亡骸が皆武田側を向いていた、と残されています。
敵方の記録ですので、信憑性は高そうです。
ところで。三方ヶ原合戦では武田軍が攻撃型の魚鱗の陣、徳川軍が包囲型の鶴翼の陣だった訳ですが、「銀河英雄伝説」のアスターテ星域会戦を連想してしまいました。結果は違いますが陣形自体はどことなく似ている感じなので…
「どうする~」とは関係ない話ですけど。
それにしても、家康の身代わりになった夏目吉信が身に着けた金陀美具足ですが、現在は久能山東照宮の博物館に保管されています。