窮鼠はチーズの夢を見る
- カテゴリ:映画
- 2023/06/05 06:24:53
原作は水城せとなのコミック。ずいぶん昔に読んだので新鮮な感覚で
昨夜実写映画を観ました。
水城せとなは人間の醜い部分をこれでもかと読者に突き付けてくる作家だと思う。
その醜さは誰しもが内側に隠し持っている部分だから、よけいに刺さる。
「窮鼠は・・・」もそう。
主人公は優しく仕事も出来て(しかもイケメンだ)誰からも好感を持たれるタイプ。
でも、本当に人を愛したことはないのだということが、だんだんとわかってくる。
それは決して罪じゃない。でも、真剣に彼を愛した者を傷つける。
その描き方が巧い。
なんだか若い頃のわたしのようだわw
物語はなんだかんだでハッピーエンドだけれど、現実にはこんなラストは
奇跡のようなものだろうな。
でも、せめて物語の中では美しい奇跡を観たいよね。
彼氏彼女の事情はあまり覚えてないなあ((;^_^A)。成田美名子の「みき&ユーティ」「はるかな黄金の砂漠」「エイリアン通り」も好きでした。当時、漫画家目指してたので勝手にライバル視していた(笑)。
森川久美の「南京路に花吹雪」も忘れられない。木原敏江の「夢の碑」シリーズも素晴らしかった。
りぼんは一条ゆかりの「デザイナー」の主人公が「トップでなければ、最低と同じ」という台詞があって
一条ゆかりの信条にも感じました。「ラブ・ゲーム」「こいきな奴ら」「有閑倶楽部」などなど、名作揃いですね。当時、本誌の付録という形で一条ゆかりの単行本がついていて今では考えられないクオリティでした。「春は弥生」「おとうと」「クリスチーナの青い空」「雨の匂いのする街」など。大矢ちき「雪割草」も衝撃的な作品でした。マーガレットでは美内すずえと和田慎二が競ってスケールの大きな作品を描いていたし、思えば少女漫画の黄金時代でしたね。
「犬王」観られたんですね。芸能(アート全般)は政治家の匙加減で殺されたりもするのだよなあと
やるせなさも感じました。高畑版「かぐやひめ」はアニメーションの可能性の枠を拡げた感がありますね。
最近、というかこの10年くらいは少年、青年漫画に傾いています。そっちは自分の日記で語っていこうかな(^^)。
LaLaの作品、色々あったなぁー。当時そんなに好きな作品でもないけど、最後まで目が離せず、今も思い出す作品の一つは、彼氏彼女の事情かなぁー。人の描き方が素晴らしい作家さんだった。
そういえば、こないだ犬王をって聞いて、今ちょっと見始めたんだけど、すごい作品やね。
深いし暗いし・・・(・ω・)・・・めっちゃ丁寧に描かれてるし。高畑先生の「かぐやひめの物語」を思い出したです。
「日出処の天子」連載時、北海道に萩尾望都先生が講演にいらしていてその時の質問コーナーでわたしが
「先生が今楽しみにしている連載はありますか?」の問いに先生が「日出処の天子」ですと答えて下さったのが思い出深いです。
TOMOIもやるせない物語でしたね。秋里先生、SFも描かれていて当時のLaLaは目が離せなかったです。
トーマの心臓と風と木の詩、少女漫画のタブーを打ち破った名作ですが萩尾、竹宮二人の天才が決別したきっかけにもなったのですよね。以来、萩尾先生は竹宮先生の作品を1作も読んでいないそうです。
ベッドシーン、「風と木」にはあります。トーマの心臓にはないのですが、エロティックな雰囲気が濃厚なのはトーマのほうだと思います。背徳感がすごいです。「ポーの一族」の中のエピソードの一つ「小鳥の巣」でアランがエドガーの首筋から血をもらうシーンのほうが昨今のベッドシーンよりよほどドキドキさせると思うのは思い出補正だけではないと思います。
どれもベッドシーンなかったかも。
てか今の漫画ってあれじゃないと売れないからだろうけど、ベッドシーンやばいもんねぇ・・・
「トーマの心臓」「風と木の詩」をリアルタイムに読んでた世代としては昨今の「商業BL」は
なんだかなあとも思うのですが、たまに宝石のような作品に巡り合えたりもします。
漫画は未読なんですが、ドラマは全部見ました。
探偵青猫・・・_〆(-∀-*)ヵキヵキ今度金曜日にe-bookで探してみます。
あと、彼は花園で夢を見る・・・_〆(-∀-*)ヵキヵキ
てかよしながふみ先生の原作読もうと思います_〆(-∀-*)ヵキヵキ
原作を愛している人が作ってるのかな。そうであってほしい。そうでない感じのが多すぎるから。
でも、ベッドシーンは実写だと胸やけがするお年頃ですw
「失恋ショコラティエ」は話は違いますが、よしながふみの骨董洋菓子店を思い出しちゃいます。こっちのほうが発表は先だったかな。最近は「大奥」がお気に入りですが、よしながさんのBL系ストーリーもなかなか良いですv 「彼は花園で夢を見る」は号泣。BLといえば本仁戻の「探偵青猫」が大傑作なのに
マイナー過ぎて誰も知らないのが悲しい。
主人公の大倉くんの優柔不断な流される感じが。
水城せとな先生のショコラティエも実写ドラマが良かった作品だと思うけど、
ヒロインがまた生々しいあざとさだったし、熱烈なファンが実写化してるのではと思ったり。