Nicotto Town



想定外

家を出た時は思った通り雨足は弱かった

傘を差す必要が無いくらい
昨日の予想の通りだった

会社の最寄り駅に近づいて顔を上げる
すると想定外のことがあった
それは席を一つあけて隣に座るオヤジの傘のことだ

傘を閉じてはいたがベルトで止めることはせず、傘の取っ手を私との間の場所のつり革に掛けていた
おかげでその間の席は誰も座ることができない
目を閉じていて鼻歌などが聞こえて邪魔くさかったが、小説を読みながらスリムポッキーを摘まんでいた

朝の通勤者ではなく久しぶりに羽目を外した者なのだろうか
通勤時間の電車内としてはやることが少し想定外だ

駅について電車を降りる
すると思ったよりも雨足が強くなっていた
想定外に結構濡れて会社に着く

その雨足もしばらく経つと再び収まる
どうやら駅から会社に向かう時間帯に限って雨足が強かったようだ
帰りもたいして降ってはいなかった
明日は濡れずに通勤したいものだ




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