実際に研究者やってて思ったこと
- カテゴリ:日記
- 2023/06/30 14:20:46
データ整理に飽きたので_(┐「ε:)_
一応学部三年から実験やってて、更に二年延長で研究者やろうとしてますけど
科学者にもいろんな種類の人が居るんだなって(°▽°)
その中でも大々的な2パターンは開発組と研究組。
多分世間一般でよく知られているのは開発組の科学者さんかな、企業の開発系はもろこっち。
で、ノーベル賞とかの方が研究組。
やってることは似たり寄ったりなんだけど、開発組と研究組は目指す目標が全然違う。
開発組って新たなものを生み出す場合もあるけど、基本的には既存のものをよりよくするって感じなのよね。
知ってる人は知ってると思いますけどペロブスカイト型太陽電池が実用化の方向に向かってるとかどうとか。
まずペロブスカイトってなんやねん、って聞かれたら一言で答えるのは難しいですが
まぁシリコン型太陽電池の上位互換だと思ってくれればいいです()
今のシリコン型太陽電池の発電理論値が20%そこそこで、これをもっと発電効率上げよう!ってのがペロブスカイト太陽電池。
効率上げるために新たな太陽電池の形を作るのが開発組。
こんな風に開発組って大前提にある何かを改善していくって感じなんです。
んじゃ次は研究組。
こっちは何してんの?って言われたら無から有を生み出すイメージ。
世の中にはびこるまだ解明されていない現象や出来事に対して仮説や理論を立てて、それを実証して証明していくのが研究組。
これみてて分かるように、研究組には更に2パターンの分け方が出来るんです。
まずは理論や仮説を立てる理論屋さん。
で、その理論屋さんが立てた仮説や理論を実験で証明するのが実験屋さん、僕が該当するのがちょうどこの実験屋さんだったりします。
こんな風に何か実験してるって点では一緒なんですけど、結構その実験目的なところが違ったりします。
なので開発組にそれって何の役に立つの?って聞けば嬉々としてどういう風に役に立つか教えてくれます。
だけど研究組にそれって何の役に立つの?聞かれたところで「知らん」の一言で終わります←
何故かって、研究組は何かの役に立つと思って研究してないからです←
理論を実証して、分かってないことが解明されたからと言って世の中の役に立つか、と言われても分かんないんですよ()
なんか、役に立ったんなら立ったでいいんじゃない?って感じ(°▽°)
なのでこれから理系を目指す学生諸君、自分が開発をしたいのか研究をしたいのか、しっかり自分の中で話し合った方がいいですよ(°▽°)
傾向をあげるとするならば
今あるものをもっとよくしたい、とか理屈にこだわらない方は開発の方が上手くいくと思います(°▽°)
開発の方は夢があるので少々ファンシー思考メルヘン思考でも案外何とかなります。
反対に知的好奇心高めの方や、現象に対して何故何?と疑問に持つことが多い方、理屈にこだわる方は研究適性が高いと思います。(°▽°)
開発と違って研究はマジで夢が無いので、ただただ現実と向き合うのが嫌いでない方も研究をお勧めします。
ここ見誤って逆に進んじゃうとやりたいことと全然違うことやることになるのでモチベがログアウトします_(┐「ε:)_
以上、不知火さんの独り言でした(°▽°)
確かに開発組と研究組とでは目的も違う場合もあるからねぇ><
生命系に応用可能だと医療につなげやすくて、
お金にもなるし人の役にも立つことがわかりやすいしで、それらしく答えやすそうです笑
これが難しいんだぁ_(┐「ε:)_
聞かれんのは分かってんだから、あらかじめ答え用意しておくって手段か取れるだけまだましなんですけど_(┐「ε:)_
僕の研究の場合、証明されれば物理学だけじゃなくて生命系にも応用可能なポテンシャルを秘めている(予防線を張りまくるwwww)ので、比較的夢がある方だったりします(°▽°)
めちゃ共感しながら読んでました笑
(実は私はD進受験生なうなのです笑)
研究発表を聞いてると、イントロからもうこの人は開発志向なのか研究志向なのか、
なんとなく感じますよね笑
開発組「これができない!こうしたい!」
研究組「これが知られてない!知りたい!」
という感じ。
私も完全研究組なわけで、
「なんか、役に立ったんなら立ったでいいんじゃない?」にめちゃくちゃ共感しました笑
ただ、研究発表や申請書で意識していることは、「それって何の役に立つの?」に
それらしく答えるということです。
やはりお金が無いと研究は立ち行かないので、
「少なからずお金になる研究だから、お金ちょーだい」と論じなければいけないわけですね。
そのために、自分の研究の行く末に関する妄想を膨らませることも必要だなあと最近感じてます笑