何故かふと思い出した狐の話
- カテゴリ:日記
- 2023/07/20 04:37:02
何年も前の夏のお話ですがおひとつ。
深夜に散歩するのが日課だったことがあります。
その日の体調によって、ルートは多少短くなったり長くなったりするのですが、その日は通常ルートを歩いていました。
ふと住宅街の横道を見ると、でかい犬みたいなものが、トトトトッとこちらに向かって歩いて立ち止まりました。
大きな尻尾を振って、キョロキョロしてさらに道曲がっていきました。
かわいいものに目がない私は見失ったら困ると思い、何の恐怖心も抱かず、犬みたいなものが曲がった道へ走りました。
だいぶ近づいてみてようやく、犬じゃなくて狐だとわかりました。狐を見たのは初めてでした。
それからは狐の後ろを歩く、狐のすすむがままのお散歩が始まりました。
夜の住宅街のコンクリートで舗装された車道のど真ん中を、悠々自適に進んでいきます。
私はそれを笑顔で「狐とお散歩、狐とお散歩」とか考えながら、一定の距離を保ちつつ追いかけます。
結構歩きました。深夜のお散歩なので、あまり長い時間は家族が心配します。
名残惜しいですが、いつものルートに近づいたところで、別れることにしました。
「きつねぇ!じゃあな!」
と小声で伝え、帰り道へ。
家まであとそこを曲がったらというところまで来ました。
突然、視界の端に飛び出してくる影が。
なんと狐です。
たまたまだったのか、はたまた実は今度は狐が後ろからついてきていたのか。
私は突然出てこられたので、マジびっくりです。
「うぉっ! ・・・きつねぇ!!まだお前いたのかぁ!!」
はい、一言一句間違えず上のように叫びました。こわかったんです。
狐もびっくりしたのか止まってこっちを見ます。
その時の目がですね
”とてつもなく残念なものを見る目”
でした。セリフをつけるなら
「・・おめぇ、けったいなやっちゃのぅ・・」
って感じです。なんかドキドキしましたね。
あきれ顔の狐に通り過ぎられ、私は無事帰宅しましたとさ。
以来、家の周囲で狐の気配をよく感じるようになります。別に餌とかあげてるわけではありません。玄関をでたら狐の匂いがする、冬になると積もった雪に明らかに狐らしき足跡がある。同じような散歩ももう一度しましたね。
私が夏になると思い出す、へんてこな記憶の一つです。
おじいちゃんみたいな顔した太い眉の狐さんでした
夜の散歩は涼むので夏場よくいってましたね
狐村なる場所がこの日本にはありまして、そこにはものすごい数の狐が飼育されているんです。人生で一度でいいので行ってみたいです。
ふしぎな狐さんですね(*^_^*)
私も昔、夜の散歩によく出てましたよ!
お昼と雰囲気が違って楽しいですよね♪