父のこと
- カテゴリ:日記
- 2023/07/29 17:18:09
今週も水曜日から木曜日にかけて実家に行ったのだが、父の具合が極端に悪く、この1週間ほとんど寝たきりだったようだ。
腹がパンパンに膨れていてはち切れそうになっているし、目もうつろで、最初のうちは私のこともわからないようだった。
しばらくして気づくと起き上がりたがり、車いすに乗って一緒に食事をとったが、それが限度だったらしく、ベッドに寝ると吐き、そのままうとうとし始めた。
その日は先週頼んだ訪問診療の初日。
先生が診察するとすぐに先日までいた病院に連絡してくれた。
11時半までに入れば診療してくれるとのこと。
大急ぎで介護タクシーを頼み、10分前に滑り込む。
内科でCTを撮ると、腸閉そくになっているとのこと。
外科に移り、処置をするからと私は外に出された。
どんな処置か知らないが腹の中をすべて出させるようなつらい思いをしたらしく、弱弱しい父の苦鳴が聞こえる。
しばらくすると別室に呼ばれた。
出口が狭くなっているので、もう下から出すのは難しい。
手術して人工肛門を作るしかないだろう。
ただし、開腹して大腸に亀裂などがあった場合、大腸は摘出して小腸の人工肛門を作ることになる。
手術するなら今日か、手術室の調整が必要でも土曜までにする。
実は以前にも人工肛門を勧められたことがある。
その時は断って、肛門を緩くする処置だけをお願いした。
その頃はまだ結構歩き回っていたし、でも自分で処置や交換ができるほどではなく、認知症もあり、ついうっとうしくて袋を取ったりしそうだったからだ。
手術をお願いした。
残念ながら、今の父では袋をとることもできまい。
高齢なのに手術に耐えられるのか、今後の生活はどうなるのか、デイサービスは行けるのか、母の負担が増えるのではないか。
考えれば考えるほど、この判断が正しかったのかわからなくなる。
だけど、そうでなければさっきの外科での処置をこれから何度も繰り返すしかないのだと思うと。
だけど父はきちんと説明を受けたのだろうか。
手術は終わったが、まだ面会はできないので聞くすべはない。
おかげさまで、今日初の面会してきました。
最初は私たちのことをわからないようでしたが、自己紹介をするとすぐ思い出したようで、しばらく話をしました。
母の調子がちょっと悪いので、父はまずリハビリ病院に転院することになりそうです。
次男さんが夕食を食べに戻られるのは、自分のことでお母さまを煩わせたくないと思ってらっしゃるのかなとか…
毎日暑くて体力が奪われますよね、どうぞご自愛ください
ありがとうございます。
いろいろ考えて眠れませんでしたが、今日は眠れそうな気がします。
父方の祖母が、昔の療養型病院で1か月身体拘束され、ほぼ植物状態で10年以上生きました。
その期間、ただ生きているだけでほとんど意識のない祖母を見て、これが本当に幸せなんだろうかと疑問に思っていたのです。
死なせずにおきたいのは、子や孫のエゴではないのだろうか。
私は今、同じことを父にしているのではないのだろうかと。
専門外でいい加減なことは申したくありませんし、私自身も近年経験の無かった非常に鋭角的な疲れであまりマトモとは言えないかもしれませんが。
まず、医師による訪問診療がこの時に受けられたのは、暁倖でした。
腸閉塞は、常にかはどうかとしても、時として、と言うより条件(年齢、全身状態、原因等)次第で致命的です。
正確なところは正直分かりませんが、glycogenさんのお父様の場合はまず間違いなく致命的で、医師による訪問診療が受けられてなかったら・・・、今の私は、特に考えたくありません。
繰り返すのは、論外のはずです、生命予後の点からも、ご本人の受けられる苦痛の点からも。
人工肛門は、おそらく選択の余地は無かったと考えます。
もちろん、天然のそれの芸術か悪魔の業か、というような精緻を極めたシステムとはくらべようがないので、ご本人の不自由さ・不快さも、お母様、glycogenさんら介護する方の負担も小さくはないでしょう。
ただ、単純ですが機能的には非常に合理的なので、生きていくためには、受け入れるべき選択だと考えます。
看護や介護はある意味殺人的にもなり得ますが、あえて一般論で言えば、何とかかんとか許容できる範囲においては、やる方が良いと思います。
失ってからでは、何も出来ませんし、ここで残る悔いは、絶望的です、経験として。
訪問診療を依頼していた時点で、glycogenさん達は、まだ、お父様の病魔の機先を制されていると考えます。
先手、先手を打つ、頑張って下さい。
その苦しさは、後手を踏んだ時の悔しさよりまだタチが良い、と考えます。
乱筆(?)乱文お許し下さい。