Nicotto Town



夏祭りの余白

ご近所で夏祭りがあるみたいです。

浴衣を着た少女たちが帰路に着く私を追い越していきました。

ポエミーなお話しになってしまいますが、
夏祭りの雰囲気というものが本当に好きで。
ありとあらゆる言い伝え、説話、奇譚、そういった普段は意識しない、夢見ても詮無いものたちを信じてもいい場のように思えるんです。
たとえば今すれ違った子どもの正体は葉っぱを乗せた狸かもしれないし、
喧騒から離れて裏道に入ったら二度とお家に戻れなくなるかもしれないし、
今夜仲良くなったお友達は明日には消えているかもしれないし。

そういう、非日常を本気で信じてもいいような、現実の余白めいたものを
この時期のお祭りには感じます。




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