煙の行方 第五章
- カテゴリ:自作小説
- 2023/08/06 09:55:42
第五章
会う日取りも決まり、数年ぶりに会う事になった友人は
とても元気そうに見えたが、人は負の感情を隠すものだと私は思っている。
「いらっしゃい」そう私は満面の笑みで彼女と長い時間をかけ
お互いの「今」や「現状」等を話した。
彼女も既婚者だという事もあり、話は弾みながらも
段々と負の感情も出てきていた。
人にはそれぞれに積み重ねてきた人生が在る為に悲しい現実も多い。
彼女は人に「興味がない」事や「子供に対して余裕がなくなってしまう事」に
悩みがある様子だった。
私も彼女に色々な悩みや私なりの考えを話した。
勿論、瑠偉の事もである。
結局の所、「答え」なんて当人しか持ち合わせてはいないけれど、
聞いて貰いたくて仕方がなかった。
沢山の言葉をお互い交わし合い、お互いに手探りではあるものの
当人にしかない「答え」を考察し、そういう考えもあるのだな、と思える貴重な
時間を過ごさせて貰えた気がする。
お互いに話疲れる程、長い時間を過ごした。
どの位の時間話をし合ったか分からないが、あっという間に外が暗くなり始めていた為、
「そろそろ帰ろうかな」そう言い友人は帰宅の支度を始めていた。
「今日はありがとうね」お互いにそう伝え合い、「気を付けて帰ってね」そう伝え彼女を見送った。
とても楽しい時間をくれた彼女には感謝しかないのだが、
思っていた通り人と話すとなると満面の笑みでいる私自身は疲れ切っていた。
その日の夜もあまり良くは眠れなかった。
煙草が止まらない夜を過ごす事になったが、後悔はしていなかった。
お忙しそうなのにいつも訪問やご丁寧なコメントありがとうございます。
毎日じゃなくてもスルーでも全然大丈夫なので
どうかお気を使い過ぎないでくださいね。
ご自身の身体と心を大切にしてください。
私はつい自分が犠牲になればそれで済むと思ってしまいがちなので
それを治そうと努力している最中です。
とは言え大人になって習慣を直すというのはけっこう大変で
ついニコタも「お返ししなきゃ」とかなりがちですよね(笑)
いけないいけない と 自分に言い聞かせています。
答えは当人しか持ち合わせていない
まさに腑に落ちるお言葉です。
黒猫さんは言葉遣いがピタリとハマって文章に無駄がなくて読みやすいです。
私も人に相談したり占いへ行ったりするけれど
結局言葉にして整理できるだけで
それもありがたいけれど
答えは自分で少しづつ出していくしかないんだなって痛感しています。
たばこを吸っている間は気がまぎれる と 上司が言っていました。
続きを楽しみにゆっくり待ってますね。