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煙の行方 第六章

第六章

友人と会って話をしてから時間はあっという間に3ヶ月は過ぎようとしていた頃、
一切の連絡を取り合っていなかった彼から連絡が来ていた。
「久しぶり、元気してる?」
私はまた気分が堕ちてしまわないかと不安だったのだが、
文字だけの世界、顔が見えない事もあり、大丈夫だろうと思い
「元気だよ、瑠偉は?」そう返していた。
彼は大切にしている女性と別れた様だった。
その日を境に私は彼の「心の拠り所」へとなる事になる。
それと同時に彼の「性の捌け口」へとも堕ちぶれていく事にもなるのだが。
最初の内は良かった、と私は思う。
出逢った当初の様に、携帯で毎日の色々な環境や心情等を
話す程度で済んでいたのだが、暫く経ったある日
彼は「どうしても会いたいよ」そう言われ、散々迷った挙句、私は彼と会って話をしてみようと思ったのだ。
逢う日はどうしても私の都合で平日ではならなかったのだが
彼は忙しい中で、「私の為」の時間を作ってくれたのだ。
私にとってはとてつもない嬉しさで一杯だったのだが、後々「彼にとって都合のいい女」としての扱いを受ける様になる。
初めて会う事になったのは少しばかり肌寒い時期の水曜日だった。
最寄り駅で待ち合わせをし、久しぶりに顔を見て話した。
「カフェにでも行こうか」初めて彼の言ってくれた2人になれるであろう「言葉」が
私は嬉しかった。
近くのカフェを2人で歩きながら、向かう事になった。
カフェへと着く頃には、2人共身体が冷えていたのを覚えている。
お互いに向き合って座り、お互いに温かい飲み物を注文して
「毎日、大変なのに時間作ってくれてありがとうね」そう私は彼に伝え
「僕も無理を言って会って貰ってるからね」そんなお互いを思い合ってるかの様な
会話から始まっていった。
注文していた飲み物が届きお互いにゆっくりと話し始める。
沢山の言葉を交わし合い、大切にしたかった彼女の事も話してくれた。
お互いの飲み物が無くなる頃、彼は私に向かって「家が近いけど、少し上がっていかない?」
そんな事を言っていた。
私は特に考えもなしに人を信用してしまう所が在る為、彼の家へとお邪魔する事にした。

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2023/08/07 19:51
こんばんは。
優しいお言葉 ありがとうございます。
自己愛にマイペース 頑張ります。
両方とも難しいですよね。

都合のいい女と自分でわかってしまうのが悲しいです。
それでも 会ってくれて求めてくれるのは女性として嬉しいのもわかります。
彼のこと 信用してるんですよね。

少しでも 幸せな時間が流れますように。



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