繋がる命
- カテゴリ:30代以上
- 2023/08/26 22:27:01
24時間テレビを何となく観ています。
昔の24時間テレビは、
「障害者ってこんなに可哀想で悲しいんだから、
日本中の皆さん、お金を下さい」って感じで、
やたら暗くて、失礼で、嫌いでしたが、
段々そういう番組作りではなくなってきて、
今年は良い感じで観られています。
心臓が悪くて移植が必要な男の子の話をしていました。
4年ぐらい前の話でした。
その子は名前が「翔平」だったので、
メジャーリーガーの大谷翔平選手が会いに来てくれたそうです。
しかし、翔平君はアメリカに行けず、助からなかったそうです。
しかし、話はそれで終わらず、
翔平君のために集められた募金は、
同じように心臓移植を必要としていた別の女の子に渡され、
その子はアメリカで心臓移植を行い、
今も元気に生きている、という話でした。
その女の子の名前を聞いて、
「その子知ってる!」と驚きました。
4年ぐらい前に、私の会社で、若い女性社員が、
生まれてきた娘が心臓移植を必要としているので、
社員の皆さんも募金に協力してほしいと呼び掛けたことがあり、
私は、自分の娘も同じく心臓の病気だったので、
協力したいと思ったのですが、
必要な額は3億1千万円だと聞き、
正直な話、それは無理だろうと思いました。
しかし、1か月後ぐらいに、
その募金活動は突然終了しました。
同じように心臓移植を必要としていた男の子が、
手術が間に合わずに死んでしまい、
その子のために集められた3億円が、
その女の子に寄付されたからでした。
その子の母親であるうちの社員は、
そのお金を大切に使うと言っていました。
でも、私は、手術はとても難しいんだろうな、
助からないかもしれないなと思っていました。
それが、今日、テレビを観て、
女の子のSNSも確認して、
あの時に寄付を回してくれた男の子が
大谷翔平選手に励まされていたことや、
女の子は現在も元気に生きていることを知って、
なんか、「命が繋がっていて良かった!」と思いました。
私みたいに、
どうせ3億円も集まらないとか、
手術したってどうせ助からないとか、
諦めちゃ駄目なんだなあ。
ぬいぐるみに自分の子供の心臓の音かあ。
自分の子供がまだ生きているような気がしたり、
いや、もう生きてはいない、と思い直したり、
気持ちが揺らぐでしょうねえ…。
臓器移植を受ける側は感謝の気持ちしかないと思うのですが、
臓器を提供する側の親の気持ちは、複雑だろうと思います。
既に脳は死んでいるけど、臓器はまだ生きていて、
今、延命装置を停めれば、臓器を他の子に提供できる、という時、
それが正しいと思って医師に延命装置を停めてくださいと言ったのに、
その後ずーっとずーっと、自分は我が子を殺したのだろうか、と悩みます。
他の子の体で動いている心臓の音を聞くと、
これで良かったんだと思うはずですが、
でも、本当に正しかったのだろうかということも、
その音を聞くたびに考えてしまうだろうなあ…。
命が繋がって良かったですね!
今はクラウドファンディングもありますので、
寄付も集まりやすいかもですね。
先日YouTubeで、パパが、自分の亡くなった子供の心臓を
移植が必要な方に提供し、助かったその人が、
大きなテディベアに自分の心臓音の録音を埋め込み
パパにプレゼントしたって動画をみました。
パパがテディベアの胸に耳をあてると、亡くなった自分の子供の心臓の音が聞こえてきて、
たまらなく悲しくなるけど、それでも子供がその人の中で生きているって話でした。
人は必ずしぬけれど、それが明日なのか10年先なのかわからない。
だから今、生きているを実感して生きなければなぁと思います。
でもまあ、こんな人の営みも地球の歴史の中ではほんの一瞬なんだろうなぁ。
子どもの生命力って凄いですよね。
それなのに、日本では子どもの臓器移植が、
昔は制度上できなかったし、
今もなかなかできないし、
待てないからアメリカに行くなら、
途方もないお金が必要で、
実際上諦めるしかなさそうなのに、
手術が受けられて、
4年経った今、元気にしていて、
私は感動しました。
子の生きる力も親の生きさせる想いも、凄いなあ。
一般人が3億円を集めるなんて、
気が遠くなる話で絶望しますよね。
それが、諦めずにいらば、
人の優しさが巡ってきて、
そして、今も生きられていて、
本当に良かったと思います〜。
大谷選手が励ました少年は助からなくて、
残念な話で終わりかと思ったら、
応援は私の知っている子の命に引き継がれていて、
ビックリするとともに、嬉しかったです〜。
小児外科の専門医でもあった父が以前良く言っていました。
だから小さな子供の移植手術は自分としては良いと思うって。
傷の治り方にしても老人とは全然違うんですって。
でも、大人の移植手術に対しては「そこまでするべきなのか?」と。
三億円が集まったこともすごいし、手術が成功したこともすごいし
その女の子の母親のことをリアで知っていたというのも凄いなあ。
寄付した人の心も寄付金をまわしてくれた男の子の命も
それらに励まされた人の心もみんな善意の輪がつながっていて、
そんな輪がいっぱいあれば、平和も作れるのかなあ・・・
巡り巡って命がつながると言う事は
なんかとても厳かな感じがします。
ふみふみさんのお知り合いならば なおさらですね。
今、ドラマを見ています
主人公の健常者が、知的障碍者への偏見を超えていく姿勢が素敵です