姫の逃亡計画~魔王と姫~
- カテゴリ:自作小説
- 2023/09/07 14:51:05
魔王のお話の続きが書けましたので久々に投稿します。
大分長くなりましたが楽しんでもらえたら嬉しいです(#^.^#)
魔王と生活していて気が付いたのは、魔族は人間とは違い、時の経過を気にするという考えを持っておらず、人間のようにどれくらい時間が過ぎたのかを気にしたり、日にちを数えるといったことはしないということでした。
彼らは人間よりもはるかに長い時を生きるといわれていて、
きっとその長い命のせいで、時間が貴重だという発想を持たないからではないかと・・・姫はそんな風に思ったのでした。
魔王城に連れて来られてしばらくの間は、日が沈み夜眠る前に必ず日記を書いて何日が過ぎたのかを数えていましたが、
ここでの生活は色んな事が起きすぎて・・・・
いつの間にか書き忘れてしまう日が続き、いつしか書かないようになっていました。
もともと日記を書くことは好きだったのにな・・・
日記を書いていると、つい国の皆のことやお友達の事を思い出してしまうから・・・それも書かなくなってしまった理由の一つでもあったのだけど。
もう正確な時間は確認しようがないけれど、感覚的には城からさらわれてから多分半年は経っていそうなのよね。
私が思っていたのと違って魔王は私に対して気遣いをしているようにも感じられるし、私もいつのまにか魔王城の生活にも慣れてきてしまっている気がするけれど・・・
無理やり連れてこられたことも、ここにいることにも納得しているわけじゃない。
姫は、ただ黙ってここに閉じ込められているのはもう限界だと心が言っているのを感じていました。
これまでも何度か脱走を試みたことがありましたが、
魔王城とその一帯に張られた強力な結界によって、すぐに勘づかれてしまい城から出ることすらできませんでした。
それでも何かしなくてはと魔王に嫌がらせしたこともあったけれど、それで逃げ出せたわけではないしね・・・。
それに脱走しようとする度に毎回発見されているようでは、警戒されて、本当に脱走のチャンスがあった時に逃げられなくなってしまうかも。
姫はそう考えるようになり、魔王の前では、ここ数か月の間逃げ出そうという意欲がなくなったかのように振る舞って過ごしていました。
だけど、もう我慢も限界だわ・・・。
この間の紫の魔女のところからやってきた使い魔達に対する魔王の態度を見ていたら・・・。
魔王は自分が指示したにも関わらず、興味がなくなった後はどうでもよいというようなあの無関心な態度。
私もこのままここにいたら、いつかは、あの子たちと同じ様に扱われるのじゃないだろうか。
そう考えるとなんだか背筋がゾッと冷たくなって、気分がとても悪くなったのでした。
私には魔王が考えていることが全く分からない。
もうここにはいたくない。
私のことは私が決めるのよ。誰にも自由にはさせないわ。
ちょうどそんな風に考え始めていたころ、
紫の魔女の手下だった魔物たちの世話をしているうちに、姫を慕ってくるようになったある魔物が姫の手助けをしたいと言ってきました。
「これまでこんな風に優しくして下さった方はいませんでした。少しでも姫のお役に立ちたいのです」と魔物は言いました。
私が姫に目隠しの魔法をかけますと、魔王の結界から姫を少しの間だけ分からない様にすることができます。
その間にここからお逃げくださいと魔物は言いました。
魔王城に姫が来たばかりの頃は、城とその周りに強い結界が張られていたので城を出たとたんに気づかれてしまいましたが、
姫が逃げ出そうとしなくなり、魔王と交流するようになってからは姫の行動範囲が広がるようにと気遣ったからなのか、結界の範囲が次第に狭められていました。
最初はバラの庭の辺りまで自由に移動できるようになり、今では時々遊びに出掛ける迷いの森の中ほどまでは出掛けられるようになっていました。
以前に比べれば魔王も警戒が緩んでいると考えてもいいのではないかしら。
迷いの森からお城まではしばらくあるけれど、もしかしたら逃げることもできるかもしれない。
逃亡計画の当日のこと、姫は早起きして、大事な友人からプレゼントされたイルカのネックレスをぎゅっと手の中で握りどうか無事に行きますようにと祈りました。
いつものように朝食を済ませ、魔王とも普段と変わりない様子で過ごし、また魔王と顔を合わせることになるティータイムの時間の前に計画を実行することにしました。
姫は魔王から渡されて着ていたドレスから、用意しておいた服に着替えました。それは動きやすくて迷いの森を出た後もこのあたりの村娘に見えるような服装でした。
そして部屋の中で魔物から渡された姿隠しの魔法の飲み物を飲み、城から外へと出かけたのでした。
あの魔物の話だとこの魔法の効力は長くはもたないと言っていたから、迷いの森から抜け出せるかどうか・・・
念のためペットのハムハムも連れてきたけど、
出来るだけ頑張ってやってみるしかないわね。
姫は懸命に森の中を歩いて行きました。
もう森の半分くらいまでは来れたかしら?
太陽は綺麗なオレンジ色になり、もう夕暮れの時間になっていました。
魔王にはもう気づかれたかもしれない・・・森を抜けられるかしら・・・姫は不安を感じましたが、あれこれ考えても仕方ないわ。このまま進むだけよ、と心を決めて、その後もどんどん歩き続けました。
そしてやっと迷いの森の果てにある山小屋までたどり着いたのでした。
ああ、やっとここまで来られたわ。
ここからまだしばらく距離があるけれど、この道の先には私のお城がある。
このまま進めば帰れるかもしれない・・・。
そう思いながらも、姫は足を止め、山小屋へと入って行ったのでした。
つづく
一気に書き上げるつもりが長くなったので、お話の区切りがつくまでもう数回かかりそうです。
やっぱり姫はもうじっとしているのには耐えられなくなったようです。
このお話は六月初めに書き始めていたようですが、やっと投稿できました。長かったですね。
最初のお話を読み返したら、ペットのハムスターも一緒に連れてこられていることに気が付いて、今回のお話に入っています。ああ、すっかり忘れてた、危ないあぶない(´艸`*)
続きはすぐに書く予定でいますので、お楽しみに♬
大分長くなりましたがここまで読んで下さってありがとうございました❤
んと・・・
表の一言欄は皆さんの目に留まるので・・・んん・・ココへ・・ですゥ
けど・・ひょっとして目に止まったら・・んん・・と
そそ・・・
「ウチんとこは訪問に来てなァ~い!」~ヽ(`Д´)ノプンプン☜(-_-;)・・・って言われそうやから
そかから・・一言です
忙しいので・・「ホナです」~<(_ _)>
私が若いころ タモリが4か国語麻雀をしてたのをみてて
おぼえたのが
アイヤ~ シーデンンタイダー(なんか失敗したとき風)
チュウレンポウトウ
サンシキレンコウ
なんでも麻雀用語だそうで 大笑いしてましたww
なんか 懐かし~(=^・^=)
そやね~ おっしゃる通り思い出に浸ってると あっという間に
時間が過ぎちゃうしw
今日はちょっと寒さで目が覚めちゃった
今も足が冷えてるし。。
風邪ひかへんようにね~
しかも、雨の影響?で、髪の毛も溶けちゃうみたいですしw
オイラは、魔物たちが、窓から繋がりあって、虹のような橋みたいになるように手?をつないで、その上を姫様が渡って行くのかも!?とか想像しちゃいましたw
ほんと、途中で つづく になってくれると、今後はどうなるんだろう!!と楽しみもできますんで、いいとこで「つづく・・・w」にしてくれるのもありですよ~(^_-)-☆
しかも、クライマックスに近づいて来てそうですし^^
これからも楽しみにしてますからね~(^_-)-☆
大掃除の畳を上げたとき下に敷いてた新聞を見いるみたいに
そっちに興味が行っちゃうww
姫様、美女と野獣のように魔王との生活も楽しんでるのかなと思ったけど
限界にきていたんですね(´;ω;`)ウゥゥ
ドキドキワクワクしながら続き待ってますね(๑•᎑•๑)♬
楽しく読ませていただきました。!(^^)!
続きも楽しみです。♪
ちょっぴり?かなーり??いやーな予感がするのは気のせい!!?
助けてくれている魔物も心配だな~☆
まさか!!!
その魔物が最後は、姫の・・・・wって、勝手に想像しちゃいました~^^
あえて、いいところで、つづき になって良かったと思いますよ~(^_-)-☆
どうなるのか、気になりすぎる~~~~~(^^)/
慌てないで、じっくり書いてね~^^vvv
いくら優しい魔王でも。
魔物くんの協力もあって、行程をこなせたようですが、ここからどうなるのか。
また続きを楽しみにしておりますね(*^^*)
魔王と姫のお話久々でしたね~w
魔王といい感じになっていたのに姫はもう限界だったんですね^^;
無事に脱出できるといいのですが・・・^^;
続きを楽しみにしていますw