聖戦士ダンバイン 第10話「父と子」より
- カテゴリ:日記
- 2023/11/05 22:57:19
Youtubeのサンライズチャンネルで、「聖戦士ダンバイン」が配信されています。
(1クール毎に配信対象作品が切り替わります)
この頃のロボットアニメ、好きだったので、見ています。
改めて見ると、オーパーツみたいな作品でした。
https://www.youtube.com/watch?v=U1cp7d8EsIY
特にこの回、驚きました。
整備士のグチ、オーラバトラーの内部チラ見せで、「オーラバトラーって、こういうモノだよ」というのを説明。
戦火に巻き込まれた民間人の描き方に富野節炸裂。
ただただ逃げ惑う人ではなく、助けれくれた主人公たちに恨み節を言ったり・・・。
一族郎党のために、これまで仕えていた主を裏切り、敵側に付く父親とそれをなじる娘。
父親は「お前なんか、勘当だ!」と娘を追い払うものの、その場に居合わせた主人公ショウには、暗に”娘を頼む”と言ったり・・・。
その後、父親は娘が乗っている船に攻撃するよう命令を受けてしまう。
父親を止めようと戦闘に割って入る娘。
そして、ショウの不用意な発砲が最悪の結果をもたらす。
「当たっちまった」というセリフが妙にリアル。
いろいろな要素、詰め込んだ回でした。
当時、ボーっと見ていた自分が恨めしい。
追記
ダンバインでは「東京上空」のエピソードが印象的でした。
当初、ショウは、異世界(バイストンウェル)から、地上に戻りたがっていたのに、(偶発的とはいえ)いざ戻ったら、自分の居場所は無かった、というくだりが好き。
自身の社会的立場ばかりを気にする両親に絶望しつつ、自分が去った後の両親の事を思いやり、周囲にいるマスコミに聞こえるように「オレは宇宙人だー!」と言って去るショウ。
ここだけ切り抜くと、訳の分からないセリフですが、前後の話まで見ると、泣けるという珍しいセリフ。
ある人は「ガンダムで恐る恐るやっていた事を、ダンバインでは、”ど直球”で投げ込んだ」と論評してました。
他にもウルトラマン、仮面ライダーやスーパー戦隊などでも、とんでもなく重いテーマを扱う回があったりしますが、これは「伝統」みたいなものですかね。
気づかされる場面や行間が多いのかも~~。
ワタシは冨野監督作品はそれほど観てないけどは、
子供向けの作品に見えて、
じつは大人向けの作品に、仕上げていたのでしょう~。