Nicotto Town



now and then

2023年、秋。

時をほぼ同じくして、英国、いや世界、いや宇宙を代表するロックバンドの新しい曲を聴くチャンスが訪れた。
the rolling stones と the beatles
『14歳』の頃、完全に夢中になっていたのはビートルズだったので、ストーンズはアルバム通してただただ、かっこいい!! ゲストミュージシャン、凄い!しかも歌ってない!ミックが、ポールのベースソロ中に「com'on Paul!」言うてる!チャーリーのドラムはやっぱりええなぁ。ヒー!! 

くらいで済んだけど、ビートルズのこの一曲は、MV観て息が止まりそうになったね。涙が止まらなくなった。この曲に詰まっているもの、散りばめられているものの豊かさに解説が必要だったので、いろいろ読んだり、動画解説観たりした。「みのミュージック」が好きで信用できるので、そこから観たらとてもよくわかったよ。凄すぎる。深すぎる!
私が感じたことはこうだ。
最初は(ストーンズの派手なアルバムの後だったことや、1995年に発表された2曲があまりにも良かったこともあって)地味な印象だった。次にMVを観て心が揺さぶられ、解説を読んでこの曲がこうやって世界中に披露されるまでの過程を知り、ジョン本人がまさかこのタイミングでこんな意味を持って表現されるとは思ってもみなかったであろうタイトル、now and then の深さに唸った。
それをもって観直す、聴き直すと、もうたまらない気持ちになるのだった。
AIのテクノロジーによって、一度は諦めたこの曲の録音、リリースが実現可能となり、ポールがどれだけジョンの最後となるであろう未発表曲をジョージ(故人)とリンゴと美しく完成させ、世界の人に聴いてもらおうとしたのか、痛いほど伝わってくる。彼は大きな目をクルクルと動かしていつも飄々として見えるけど、芯は強く、ジョンを誰よりも敬愛しているのがわかる。彼は自分たちがどれだけ特別だったか、今もそうなのかがよくわかっていて、だけどその地位にデンと座っている人ではない。可能性がある限り、決して諦めない。ビートル時代のルーフトップコンサートも、ポールの粘りがあったからこそ実現したことだったのだ。
ジョンの声も作る曲も1980年のあの冬で永遠に聴くことができなくなった、と私たちは思っていた。それから15年経って、未発表曲をthe beatlesとして2曲リリース。それからさらにジョージを失うという悲しみを経て、28年後に4人だけの演奏で作り上げた新曲。オリジナルのデモテープ(ジョンの鼻歌に近い歌とピアノ)と聴き比べると、AIの技術とポールの才能で埋めていくジョンとジョージの演奏、過去音源からのハーモニー(美しいハーモニーはビートルズには欠かせない)の完全なる合わせにただただ混乱するほど驚く。それはマッチョなアメリカ人も涙するくらい、エモーショナルで、多くの愛に満ち溢れている。ビデオの中のジョンはしばしばおどけている。彼のチャーミングさに笑い、また涙してしまうのだ。いくら技術が発展しても、そもそもジョンの歌を仕上げる!
彼の魅力を再び知らしめる!!という気持ちがなければできないことなのだ。
曲(カセットテープ)の提供はYoko
Onoの協力あってのこと。もういい加減彼女を口撃するコメントが無くなってもいいのでは、と思う。

ジョンはこの曲を聴いてなんて言うだろう。

マーク・チャップマンはこの曲を聴いて何を思うだろう。。。






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