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月は嗤い、雨は啼く 最終章

最終章

「性嫌悪症」の事を彼へと伝えてから、2週間が経とうとしていた。
彼は変わらずに私に「愛情」を伝え続けてくれていた。
私も彼に対し、「愛情」を抱きつつあり、
毎日のdmや通話に「安心感」を抱く。
私はいつか「終わってしまう関係」に希望を持ってみようと思えていた。
月日は廻り、彼と「恋人」になってもう3年が経つ頃。
彼は変わりなく、私に「愛情」を与え続けてくれていた。
いつもの様に夜になると通話をしていた時に
ふと「ありがとうね」そんな言葉を彼の声で伝えてくれた。
私は「こちらこそいつもありがとね」そう答え、
その日の彼は疲れていた様子で、通話したまま寝落ちてしまった。
彼の寝息を聞きながら、私は香水を纏い、煙草を咥え、真夜中の外へと出た。
外は霧雨の様な細かい雨が降っていた。
煙草に火を点け、ゆっくりと呼吸する。
「いつか終わってしまう関係」かもしれないが、
私は彼の「優しさや、愛情深さ」そういった類の一人の人を信じてみよう。
そう思えた、夜だった。
霧雨に手を伸ばし、ゆっくりと濡れて行く手に私は心地良さを感じていた。
「終わってしまわない様に」と願いを込めて、
寝てしまった彼の寝息に「愛してるよ」そう伝え、通話を切った…。

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2024/02/12 15:42
こちらの小説も とても良かったです!!!

こういう終わり方大好きです。
ふ と空を見上げて未来を想像してしまうような
人それぞれ違った見解がありそうな終わり方
なんだか 新学期が始まるような 年度が終わって新年度が始まるような
新たな未来に淡い期待を抱いてしまうような終わり方 すてきです。

ありがとう が 上辺じゃない感謝の気持ちなのもいいなあ。
ひなたぼっこをしてるみたいに 心が温かくなりました。

これから どうなるのかはわからないけれど
毎日ってそんなものですよね。

良いお話をありがとうございました(*・ω・)*_ _)ペコリ



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