Nicotto Town



どう生きる?⑧


第八章 難波-心斎橋




カフェを出て、まずは道頓堀でたこ焼きを食べることになった

街を歩きながら、私たちはお互いの国や

文化について話し合い、笑い合った。

彼女の笑顔が、私の心を温かく包んでくれた。

人気のたこ焼き屋「たこ焼道楽わなか」で一船を2人で分けて食べた。

私が料金を払うと、彼女は英語で「ありがとう」と言った。

私は大阪弁の「おおきに」と教えると、

それ以降、ご馳走するたびに彼女は「おおきに」と口にした。


たこ焼きを食べ終わると、

ひっかけ橋のグリコ前で記念写真を撮ってあげた。

彼女が「あなたも一緒に写真に入って」と言うと、

通りがかりのギャルに二人に頼んで

私たちは、並んで写真を撮ってもらった。


心斎橋筋を2人で歩いていると、

彼女はとにかく目立つため、

通りすがりの人々が彼女を見ていく。

私の顔も見られることが多く、その理由は、

「なんでこんな美人をこんなやつが連れて歩いてるんだ」

という感じだろうと思った。


彼女の美しさは、

まるで周囲の光を吸い込むかのように、

街の中で輝いていた。

彼女の姿に目を奪われる人々が多いことに、

私も少し驚いたが、同時に彼女と一緒にいることで、

自分自身も目立つ存在になっていることを感じた。


彼女は気に入った店を見つけると中に入り、

商品を見ていた。

私は彼女の様子を静かに見守りながら、

彼女の美しい姿に心が躍った。


そして、いつの間にか彼女は腕を組んできた。

その仕草に、私は少し驚きながらも、

心地よさを感じた。

彼女が腕を組んでくることで、

私たちの関係がよりフレンドリーで

親密なものになったのだろうと感じた。




ソフトクリームが食べたいというので宇治香園へいった。

店の中から漂う抹茶の香りがした。

彼女の手には、濃厚な緑のソフトクリームが、

一口食べると口いっぱいに広がる抹茶の風味に、

彼女もうっとりとした表情を浮かべていた。

「美味しいですね」と彼女が微笑みながら言った。

彼女の笑顔が、店内の雰囲気とぴったりと調和し、

まるでその場が幸せに包まれているような気がした。


私も彼女と同じく、

その抹茶のソフトクリームの美味しさに感動し、

心から満足した表情を浮かべた。

彼女と一緒に過ごすこのひとときが、

私たちの旅の中で特別な思い出となることを願いながら、

ゆっくりとその味わいを楽しんだ。



その後も、私たちは心斎橋を散策していた。

大丸心斎橋店を通り過ぎると、

向こうにH&Mの店が見えた。

「あ、H&Mだ!ここにもH&Mがあるんだ」と彼女が言った。

彼女の声に反応して、私も店の看板を見上げた。

「外国で自分の国の文化やブランドに触れるのは、

なんだか特別な感じがしますね。」

彼女はその瞬間に喜びを感じ、店の中に入ると、

洋服やアクセサリーを楽しんでいた。

彼女が手にとってはニコリと微笑む姿は、

まるで新しい発見に心躍る子供のようだった。


外国の地で自分の国の文化やブランドに触れることは、

旅行の中で特別な瞬間となる。





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