どう生きる?㉓
- カテゴリ:日記
- 2024/02/19 09:12:01
第二十三章 Maja(マヤ)のもう一つの顔 食事が終わると、 彼女の秘密基地のようなパソコンルームで、 彼女の作業を見学させてもらいました。 「ここでは、主にホワイトハッカーとして、 ブラックハッカーからの攻撃を監視し、 システムを守る役割をしているの」 とマヤが説明しました。 「最近は、ロシアのウクライナへの侵攻後、 スウェーデンもNATOに加盟する方向に進んでいるから、 ロシアからのハッキングが増えてきているの」 と彼女は続けました。 「マヤの父親が経営するIT会社のセキュリティ部門も その対策に当たっているんだ。 もちろん、会社での監視は続けているけど、 この部屋でも24時間監視しているの。 異常があれば、マヤのスマートフォンにメッセージが届き、 対応が迫られることもある」 と私に教えてくれました。 彼女の技術は本当にすごくて、 ロシアのハッカーたちにとっては手強い存在らしい。 「海斗なら大丈夫、教えてあげるから」 と彼女は言ってくれました。 私たちは時間があるたびにこの部屋にこもって、 ホワイトハッキングの仕事をしていました。