Nicotto Town



どう生きる?第一章 プロローグ


書き直しました。


どう生きる?

(風の吹くまま、気の向くまま)


第一章 プロローグ


大学受験の終わりに、私の心は苦悩に満ちていた。

受験失敗の結果に直面し、

心の中にはさまざまな思いが渦巻いていた。

自信の喪失、不安、

そして未来への恐れが、私を包み込んでいた。

どの道を選んでも、

それぞれにはリスクと困難が伴うことを

理解していたが、それでもなお、心は迷い、混乱していた。

その時、私は、まるで暗い迷宮の中に迷い込んだように感じた。

孤独な戦いの果てに、未知の道を切り開いてきた私にとって、

予備校でのサポートを受けながら受験をする。

ひとつの可能性として微かに輝いて見えた。


進学塾に通わず、一人で受験勉強に

打ち込んできた孤独な日々。

その中で感じた孤独と苦悩は、

時には心を押しつぶすほどの重荷となっていた。

だが、予備校に通うことで、

孤独な戦いに終止符を打ち、

新たなる仲間たち、

いやライバルたちとともに

未来を切り開いていく。

想像するだけで、

心が軽やかになるような気がした。


予備校という場所は、ただ勉強を教えるだけではなく、

心の支えとなってくれる存在だ。

経験が豊かな講師や仲間たちとともに、

苦難を乗りこえる喜びを分かち合いながら、

新たなる挑戦に臨む。

その姿が、私の心に希望の光を灯すように思えた。

しかし、もう一方就職という道は、

まるで暴風雨の後のあんどを感じるような、

安心感をもたらしてくれた。

しかし、描いた未来の夢が崩れていく気がした。


予備校通いや就職以外にも、

もう一つの道があると感じた。

それは、自己探求と成長の旅に出ること。

この道を選ぶということは、自分自身と向き合い、

内なる声に耳を傾ける勇気が必要だ。

それはまるで未知の世界への探検に

出発するようなものであり、

リスクと冒険を伴うかもしれない。

新たな知識や経験を得るために旅に出る。

世界のさまざまな場所を訪れ、

異文化に触れることで、自分自身の視野が広がり、

新たな価値観や人生の意味を見い出せる。


そして、

その旅の中で、自分の情熱や興味を追求し、

自己成長に努める。

これはまさに、内なる自己を発見し、

真の自己を探求する旅なのだ。


この選択肢は、予備校通いや就職とは

異なる道筋を描くが、

その先には新たな可能性や成長の機会が広がる。

自らの内なる声に耳を傾け、

自己探求の旅に出ることで、

より充実した人生を歩めるかもしれない。

18歳の私にとって、大学ですごく一年よりも

何か意味のあることかもしれないと思った。

自分の心の奥底に、

本当に大学に行くべき理由を見いだせないでいた。

周囲の期待や親の期待に応えるためだけに、

その大学を目指してきたのだ。

今更ながら、自分の人生について深い疑問を抱き始めた。

その選択が本当に自分の心の声に従っているのか、

あるいはただ周囲の期待に従っているだけではないか。

自分自身に問いかけた。


大学受験を終え、自らに向き合う時間を持てた。

自分が本当に求めるもの、

何をしたいのかという疑問に対して深く考えていた。

しかし、まだその答えを見つけることができていない。

大学に入ることで、新たな経験やであいが

答えをもたらすのではないか、

そんな期待感で受験に挑んだ。

合格通知を待ち望んでいた私にとって、

その結果は大きな失望に終わった。

期待と希望を抱いていたのに、

現実は容赦なく私の前に立ちはだかった。

届いたのは、落胆と失望感だった。

自分を励まし、何とかなるだろうと

願っていた甘い言葉が、

この厳しい現実の世界では通用しないことを、





過酷な現実が私を打ちのめした瞬間、

私はこの苦い経験から学んだ。

夢や希望だけでは、

現実を変えることはできない。

その時、心が折れそうになり、

絶望の淵に立たされた。

受験勉強の熱い日々は、

夢への一歩として誇らしく歩んできた。

しかし、今、その輝く未来への道を見失った。

そして暗闇に包まれている。

失敗の苦い味が口に残り、

自信と希望が徐々に消えていく。

追い求めてきた理想の未来が遠ざかり、

心には深い絶望感が漂っている。



焦燥感と失望の中で、心は迷い、

未来への不安が心を押しつぶす。

希望の光が遠のき、

闇が心を包み込んでいた。

私の前には暗黒の未来が広がり、

進む先が見えない迷いの中に

閉じ込められていた。




心の奥底に漂う深い不安や疑問にもかかわらず、

私は自分の内なる声に耳を傾けた。

それはどこか遠くから聞こえてくる

微かな希望の光のようなものだった。

その光を追い求め、

私は一歩ずつ前に進む覚悟を決めた。

今の選択がすべてを決定するわけではない。

人生は予測が不可能で、変化に満ちた旅。

選択をするたびに、未知の道を歩み始めることになる。

その道がどこにつながるのか、

どんな挑戦が待っているのかは分からない。

しかし、その選択が私たちを成長させ、

新たな経験や発見をもたらすことは間違いない。

生きることは、その選択と向き合い、

その結果を受け入れることだと思う。


友人たちが、志望校に合格し、

大学への旅立ちを見送る日。

私の心には、喜びと同時に寂しさも漂っていた。

彼らの成功を心から祝福しながらも、

一緒に過ごした日々が、懐かしく思い出される。

彼らの背中を見送るとき、

言葉が詰まり、涙があふれてきた。

彼らの未来が輝かしく、

幸せで満ちたものとなることを願いながら、

別れの刻を静かに見送った。


空港のカフェでひとり、

時間を過ごしていた。

コーヒーカップを手に、

窓の外を見つめながら、

私は彼らの幸せを願いつつ、

自分の未来について考え込んでいた。





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