どう生きる?第七章 難波-心斎橋②
- カテゴリ:自作小説
- 2024/03/09 13:52:04
何も言葉は交わさず、
ただ彼女と歩くことで心が満たされていた。
歩きながら感じる彼女の温もりが
幸せな時間を与えてくれる。
「ねえ、少し、歩き疲れだろう、どこかで休もうか?」
と提案すると、
彼女はほほ笑みながら同意した。
「そうね、いいアイデアね。ちょっと休憩したいわ」
と彼女が答えた。
私たちは腕を組んで心斎橋のはなやかな通りを歩き、
その活気のある雰囲気を楽しんでいた。
彼女との一体感が、
この旅をより特別なものに
してくれるのだと感じた。
「ソフトクリームを食べたいの。」
とソフトクリームの看板を見つけていった。
「宇治香園っていうお店だ、行ってみようか?」
私は彼女に提案した。
彼女は目を輝かせてうないた。
「いいわ!抹茶のソフトクリームを食べたい。」
店の入り口に立つと、
抹茶の香りが漂ってきた。
店内は淡い緑色で統一され、
和風の落ち着いた雰囲気が漂っていた。
「この香り、最高だね」と彼女が言った。
私もほほ笑みながら、
「そうだね、本格的な抹茶の香りって、心地がいいね」
と答えた。
私たちはソフトクリームを注文し、
店内のテーブルに座りながら、
抹茶の香りに包まれた会話を楽しんだ。
このひとときが、
旅の中での特別な思い出と
なることを心から願いながら。
「どう?美味しい?」
私は彼女に尋ねた。
彼女は濃厚な緑のソフトクリームを口に含んで、
幸福そうな表情を浮かべた。
「本当に美味しいわ。抹茶の風味が口、いっぱいに広がるわ」
と答えた。
私も笑みを浮かべながら彼女の反応を見て、
「抹茶の味がわかるとは、日本通だね。」
と言った。
彼女はうなずきながら、
「抹茶、日本のお茶文化って本当にすてきだわ。」
と言った。
店内の和やかな雰囲気を楽しんでいるようだった。
「本当に美味しいね。
抹茶の風味がしっかりしていて、
ぜいたくな気分になるよ」と私は言った。
彼女はほほ笑みながらうなずき、
「そうよね、この味は忘れられないわ。
これからも日本のお茶を思い出すたびに、
このソフトクリームの味を思い出すわ」
と答えた。
私は彼女の言葉に同意しながら、
一口ずつゆっくりと味わった。
その後も、私たちは心斎橋を散策していた。
大丸心斎橋店を通り過ぎると、
向こうにH&Mの店が見えた。
「あ、H&Mがあるね。ちょっと服でも見てみる?」
と私は彼女に尋ねた。
彼女は興味深そうに私を見て、
「あ、H&Mだ!ここにもH&Mがあるんだ。
いいわね、ぜひ行きましょう」と答えた。
「外国で自分の国の文化やブランドに触れるのは、
なんだか特別な感じがしますね。」
彼女はその瞬間に喜びを感じ、
店の中に入ると、
洋服やアクセサリーを楽しんでいた。
彼女が手にとってはニコリと微笑む姿は、
まるで新しい発見に心躍る子供のようだった。