Nicotto Town



どう生きる?第二十三章 私の心はスウェーデン


第二十三章 私の心はスウェーデン


二人は、連絡をとりながら、

私とマヤの

交わすメッセージを通じてお互いの思いは行き交い。

彼女からの早く会いたいとの熱い思いは、

文字だけでなく心から伝わってきた。

私も現在の状況や準備の様子を詳しく伝え、

新たな未来に対する期待が高まった。


仕事の可能性が広がるかもしれないとの期待があり、

私は彼女の母親が経営する

会社で雇ってもらえるかもしれないという可能性に

胸を躍らせた。

彼女の両親が私に会いたいと感謝の言葉を述べてくれること、

そして彼女と一緒に行けなかった友達も

私に会いたいと言ってくれている。

異国での新しいスタートに心強さをもたらした。


知らない異国に行くのではなく、

ウェルカムな人々に囲まれながらの

ワーキングホリデーは、私にとってますます期待が

膨らんでいく冒険の一歩になるだろう。


渡航費用を含めたお金の方は、心配しなくてもいい。

18歳になった時に証券会社の口座を開設し、

投資でかなりの利益を得ていたからだ。

大学受験に失敗したのも、

こうした投資活動に没頭していたためかもしれない。

私は4月4日生まれなので、

高校3年生の時は部活もしておらず、

家に帰るとFXをしていた。

母親からは

「大学に行くのだったら、自分でお金を稼ぎなさい」

と言われ、

20万を口座に入れてもらった。

高校卒業時には300万をこえる残高があった。

ビザを待つ間の3カ月間で、

口座残高は500万円以上に膨れ上がっていた。


スウェーデン語の魅力を勉強して分かったことは、

まるで美しい歌声を聴いているかのように

響く流麗な音に宿っているということだ。

この言語は母音の数が多く、

強弱アクセントに加えて高低アクセントも織り交ぜられており、

その特徴的な響きは耳に心地よいものだ。

各単語が奏でる旋律は、

まさに言葉の響き自体が美しいメロディとなって、

聞く者を引き込んでしまうのだ。


中学生になってから、僕はギターを習い始め、

今では弾き語りもできるようになっていた。

マヤも音楽が好きなので、

スウェーデンに行ったら一緒にギターを弾いて

音楽を一緒に楽しむことを夢見ていた。


しかし、ギターは荷物になるので、

スウェーデンで新しく買うことにした。

彼女のYouTubeチャンネルを何度も再生し、

彼女の素晴らしい歌声に魅了された。

時折、彼女は生配信で

私に歌を披露してくれることもあり、

そのたびに心が温かくなった。





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