Nicotto Town



どう生きる?第二十七章 Maja(マヤ)の家族


第二十七章 Maja(マヤ)の家族



彼女の両親が住む家に車で向かった。

家に到着すると、彼女の家族が玄関で出迎えた。


「ようこそ!」

と彼女のお父さんが声をかけた。

お父さんは背が高く、ひげを生やしていた。

お母さんはすらっとしていて、

とても美人だった。

お姉さんたちも、それぞれ、魅力的な容姿を持っていた。


「待ってましたよ、海斗のこと。

家族全員であなたの到着を楽しみにしていました」

と笑顔で言った。


緊張しながらも、礼儀正しくあいさつを交わした。



彼女の家族にそれぞれ日本からのお土産を渡して、

喜んでもらえたことに、ほっとした。

そして、家族全員で食卓についた。

庭の芝生が広く、とても大きな家の中には、

豪華なスウェーデン料理が並んでいた。


食卓では、皆が楽しくおしゃべりをしながら、

美味しい料理を堪能した。

マヤが育った環境が少しずつ理解できてきた気がした。


食事の後、女性たちが食卓を片付ける間、

私は彼女のお父さんと話をした。

お父さんはIT会社の社長をしていた。


「将来のことはどう考えているんだい?」

とお父さんが尋ねてきた。


「今は、まだ考え中です。この1年間、スウェーデンで過ごして、

新しい文化や習慣を学びたいと思っています。

そして、帰国後に自分が本当にやりたいことを

見つけたいと思っています」と答えた。


そのとき、お母さんもやってきた。


「あなた、よかったら私のカフェで働いてみない?」

と誘ってくれた。


私は喜んでその申し出を受け入れた。

そこにマヤとお姉さんたちも加わり、

楽しく談笑を楽しんだ。


その後、一緒に旅行に行くはずだった友達が訪ねてきた。

彼女は自分の体調が急に悪くなって旅行に参加できなくなり、

マヤを一人で日本に行かすことになったことを

申し訳なく思っていたが、

私の話を聞いて安心して感謝してるとお礼を言った。


「気にしないで。当たり前のことだから」

と笑顔で言った。


すると、マヤが突然、歌を歌うことを提案した。

上のお姉さんがピアノを弾き、

彼女が歌い始めた。

日本では考えられないほどのアットホームなひとときが流れた。


マヤが

「海斗は長いフライトで疲れてるだろうから、

そろそろ私の家に戻る」と言った。


お母さんが「1週間はゆっくりして、来週あたりからどうかな?」

と聞いた。


私は「よろしくお願いします」と答えた。


「詳しいことはマヤに言っておくから」

とお母さんは言った。


ごちそうになったことと楽しい時間に感謝して、

お礼を言って、両親の家を後にした。


彼女の友達にもお土産を渡して、

私たちはマヤの住む家に向かった。





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