どう生きる?第三十章 Majaのもう一つの顔
- カテゴリ:自作小説
- 2024/03/09 14:13:50
第三十章 Maja(マヤ)のもう一つの顔 食事が終わると、 彼女の秘密基地のようなパソコンルームで、 作業を見学した。 「ここでは、主にホワイトハッカーとして、 ブラックハッカーからの攻撃を監視し、 システムを守る役割をしている」 とマヤが説明した。 「最近は、ロシアのウクライナへの侵攻後、 スウェーデンも北大西洋条約機構に加盟する方向に進んでいるから、 ロシアからのハッキングが増えてきている」 と続けた。 「父親が経営するIT会社のセキュリティ部門も その対策に当たっている。 もちろん、会社での監視は続けているけど、 この部屋でも24時間監視しているの。 異常があれば、私のスマートフォンにメッセージが届き、 対応が迫られることもある」 と言った。 彼女の技術は本当にすごくて、 ロシアのハッカーたちにとっては手ごわい存在だ。 「海斗なら大丈夫、教えるね」 と言った。 私たちは、時間があるたびにこの部屋にこもって、 ホワイトハッキングの仕事をしてた。