どう生きる?第四十章 旅の終わりに
- カテゴリ:自作小説
- 2024/03/09 14:22:37
第四十章 旅の終わりに 「ねえ、海斗、この10日間の旅、本当に素晴らしかったわね」 とマヤが言った。 私は、ほほ笑みながら彼女の手を取り、 「そうだね、マヤ。君と一緒に過ごしたこの時間は、 私にとっても特別なものだよ」と答えた。 「日本での5日間の旅は、 知り合ったばかりでちょっとぎこちなかったかもしれないね」 とマヤが続けた。 「確かにそうかもしれないけど、でもそのぎこちなさも、 二人を結びつける要因になったと思う」 と私は言った。 「この10日間の旅は、 私たちは完全に一体感の中楽しく過せた気がする。」 マヤがそういうと。 「同じ感覚で過ごしていた気がする。」 マヤは海斗の言葉にほほ笑み、 「海斗、ありがとう。本当に幸せだわ、あなたと一緒に旅をして」 と言った。 飛行機の窓の外には、広がる雲海と青空が広がっていた。 彼らは手と手をつなぎながら、 旅の思い出に心を躍らせていた。