鏡の魔法~魔王と姫~
- カテゴリ:自作小説
- 2024/03/19 22:41:00
気が付いたら前回から二か月が経過していました・・・。
続きを早めに書きたいと思いますと書くと、どうも延びる傾向があったりするのだろうか(^-^;
あまり間をあけすぎると登場人物たちに、ぷいっとそっぽを向かれてしまいそうなのでコツコツ地道に書いていかねばと思っています(*ノωノ)
前回のお話はこちらです~迷いの森の山小屋で~
https://www.nicotto.jp/blog/detail?user_id=1640941&aid=73182249
魔王がここにやってくるとしたら、もう来てもいい頃ではないかしら?そんな風に思ったからでした。
ゆっくりとお茶を二杯飲んでも来ないのだとしたら、もう連れ戻そうとは考えていないということはないかしら。
それならばこのまま国へ向かおうかしら。
このあとすぐに魔王がやってくるとしたら無駄になってしまうかもしれないけれど、国まで帰れるか試してみる価値はあるかしら?
国に帰るとしてもまだもう少し時間がかかるので、その前に少しだけ・・・。
バラのかごの下に入れてきたドーナツを一つ取り出して、もぐもぐと食べました。
そのドーナツは魔王が作った物をこっそり持ってきたもので、甘い香りのするイチゴのチョコレートがかかっていました。
こんな時でも魔王の作ったお菓子ときたらやっぱり美味しいって感じてしまうのよね。
あの城で暮らして幸せだったのは、これまで食べたことがない美味しいお料理とお菓子を食べられたこと、それだけは確かだわ。
甘いドーナツを食べたので、またお茶を飲もうかと迷った姫はテーブルのカップを見つめましたが、このまま逃げることを考えるとやめておこうかしら?と考えたりしながら、ふと顔を上げてみると部屋の壁にこれまで見たことのない全身がしっかりと映るほどに大きくて綺麗な鏡がありました。
あら?こんな綺麗な鏡、前からあったかしら?
そう思った瞬間、その大きな鏡に身体ごと、すうっと吸い込まれてしまいました。
それは一瞬のことで姫は驚くひまもなく、鏡の中に囚われてしまったのでした。
私、鏡の中にいるの!?びっくりした姫は何が起きているのか理解しようとしましたが、あまりのことにどうしていいか分からず、じたばたと身体を動かしてみます。
それでも鏡の外には出ることができず、出ることも戻ることもできないのなら動けないのと変わりないじゃない~!と怒っていると、次の瞬間、魔王の城の鏡の間が見えました。
すると、身体が鏡の中から勢いよくポーンと抜けて、倒れそうになったところをがっしりと抱きとめられました。
ああ、よかった・・・。
ほっとして姫はゆっくりと顔を上げると、魔王が無言でこちらを見ていました。
そして姫の頭から足、そして指先まであちこち調べるように見てきました。
姫はその間も今起きたことの考え事で頭がいっぱいで、
そんな彼の様子にろくに気が付いてもいませんでしたが。
やっぱりあの鏡おかしいと思ったわ。
小屋に置くには豪華すぎるもの。
この城の鏡とつながってたのね・・・。
魔王にとっては私を連れ帰るなんて自分が来なくても朝飯前ってところなのでしょう。
どうやって連れ戻したのか、なんとなく想像がついた姫でしたが、あれこれ聞く気にもならず、不機嫌そうな顔をしたままでいました。
なんだかやはり悔しくて、ただひとこと「これで満足かしら?」とだけ言ったのでした。
魔王はそっと姫の瞳から目を逸らして何も言わないまま、姫の部屋まで彼女を抱きかかえて連れてきました。
部屋のソファーに姫をゆっくりと下ろすと、すぐにラベンダーティーとよく煮込まれたジャガイモがたくさんはいった野菜スープを運んできました。
姫はたくさん歩いてとてもお腹が空いていたので、美味しそうなスープの香りに心惹かれましたが、それでもすぐに食べるのもなんだか魔王の思うつぼの様な気がして・・・
「いきなり連れ戻されたからハムハムを置いてきちゃったわ。
ちゃんと迎えに行ってくれるわよね?」と魔王にひとこと言うと、
「フェネックが連れてくるはずだ。心配ない。今日はもう休むといい」魔王はそう言って、姫の部屋を出て行ったのでした。
つづく
続きを待っていて下さった方がいらしたら、
(いやいやいなかったりして(;^ω^))どうも大変お待たせしまってすみません。
今回のお話はどうでしたか?
魔王と姫のお話も段々と終盤に向かって行っていますが、二人はこれからどうなるのか・・・?
作者としては、二人がお互いをどう考えるのかによって決まって行くのかなと思っています。
今回のお話、実は、しばらく前の鏡のアイテムが面白いなと思って最初に考えていたお話と展開も変わってしまったんです。
でもそれもまたニコタの面白さかもしれませんね。
鏡に閉じ込められるという設定は超人ロックという漫画に鏡が出てくるんですがそれが面白くてちょっとその要素も入っているかも?
ちなみにロックかっこいいので憧れの人です。私にとってはホームズと近いくらい理想の相手かも?(n*´ω`*n)❤
鏡自体も不思議な魅力があるものだと思うので、お話に使うにはもってこいだったかも。
ありのままを映しているようでいて、本当はそのままの姿をうつせない、そんなところにも面白さを感じますし、映っているのは自分であるようでないような・・・そんなことを考えてみたりして。
ニコタで書かせてもらっているお話は、ニコタの世界観やアイテムあってこそだなあと思った今回のお話でした。
次回もどうなるのかはっきりまだ決まっていない魔王と姫のお話ですが、二人の為にも一生懸命考えて続きを書いていけたらなと。
それから最近の新作で外部サイトで書いているお話と雰囲気が近いアイテムが出ていたので、こちらでちょこっとだけ外伝のように書いてみようかな・・・とも。
まずはアイテムを揃えて準備ができたら書いてみるかも(*´з`)
外部のお話もこちらで書きたくなるほどってニコタのアイテムのパワーはすごい!と改めて思う私でした。
最後まで読んで下さった皆さんありがとうございました(*- -)
お姫様と魔王様、平和でほのぼのしますねえ
スープ作ってくれるの優しい( ´w`)ww
コメントして下さってありがとうございます(*^-^*)
二か月も経っていたなんて自分でもびっくりしてます。
もうちょっと小まめに続きを書いていかないと!
大きな鏡のアイテムは魔王のお話にピッタリな気がして、アイテムを見た時から使おう~と
決めていました。また違うお話でも使ってみようかな~?
鏡のアイテム面白かったので出た時にすぐ魔王で使おう~って決めていました(*^-^*)
また鏡も使ってみたいですし、他のアイテムもお話の筋を変えてくれちゃうかもしれませんね(´艸`*)
いつもありがとうございます(o^―^o)
魔王城からは大分離れてあとちょっとだったんですけどね~。
魔王はさらってくるときも姫の所に直接来てるくらいですし、
多分連れ戻そうという気があればどこでもそうしていそうな気もしますね。
さらわれてすぐ戻るお話・・・の筈が予想外の展開で大分長くなってきました。
結末まで楽しんでもらえたらと思います~。
鏡アイテムを上手に使ってて、面白かったですよ~♡
次回も楽しみにしてますね(๑•᎑•๑)♬
鏡というアイテムを上手に使ったお話でしたね。♪
今後出てくるアイテムにも左右されるかもしれませんが、続きが楽しみです。
あらら、こんな方法で姫は連れ戻されてしまったのですね。
ゆっくりしていなくてとことこと姫が逃げたしまっていたら、どうなったのだろうと
思いましたが、それはそれで、魔王は姫を連れ戻したでしょうね。
どんなエンディングになるのか、楽しみにしておりますね。
お姫様お茶を何杯も飲みすぎですよね(´艸`*)
のんびり屋さんめ~と。ちょっと作者の性格がはいっちゃったかもしれませんね。
私も書きながら、早く出かけた方がいいよ~!って思ってました。
姫は自分の城からあっさりさらわれてしまったり、魔王の城でも彼の魔法を何度も
目にしていたので、多分すぐに連れ帰されるのではと思いつつも脱走を試みたのかと。
作者の私の描写不足もあって魔王が来るのを待っているように見えちゃったかもしれませんね。
精進せねば。
魔王のお話も長期間書いていますが二人の本心があまり表に出てきていないので
これからそれも出てくるようになると本当のところを知ってもらえるようになると思います。
二人も一緒にいたことでさらわれた当時とはまた関係性が変わってきているのは確かなことのようです。
さっそくコメントを下さってありがとうございます。
直接迎えに来なかったのは・・・魔王なりに理由がありそうですが、
作者の表現不足で魔王の本心も分かりにくいのかも(^-^;
読んで下さっている皆さんにも分かりにく彼を姫はどのくらいわかっているのか、
それも怪しい所かもしれません(*ノωノ)
なんか魔王との間に絆を感じます。
魔王さんがなかなか迎えに来ないのは、何か事情があるのかと思ってましたが、
まさか鏡を通じてあっさりと連れ戻されてしまうとは^^;
姫と魔王さんのこれからが気になります。
ロックかっこいいですよね(´∀`*)
全部を通して読んだことはないですが、妹が持っていたので
ちょこちょこ読ませてもらったことはあります。