Nicotto Town



手羽元とオートバイ

たまには料理の話でも。


先日は、鶏の手羽元で煮物を作りました。

まず、水とポン酢を1:1で鍋に用意します。
そこに昆布を投入。15~30分ほど待ちます。煮干しで冬菇でもなんでもそうですが、干物から出汁を取る場合は、まず水に浸してしっかりと戻さないと出汁が出ない。

手羽元は、別の鍋でさっと煮て、臭みと余分な脂を落とします。私は煮立ったお湯に1分近く入れます。長めだと思います。これ以上煮ると、鶏の旨味まででいってしまうので、アクがびっちりと出たあたりで切り上げます。

そして出し汁側の鍋に着火。
火加減は、出汁をしっかりだすために、とろ火に近い弱火。
前処理済みの手羽元を投入します。
沸騰してから肉を入れるというやり方もあると思いますが、わたしは最初から入れます。

沸騰して1,2分ぐらい、鶏肉に火がだいぶ通ったところで、乱切りにしてあるニンジンを投入。
少し人参に火が通ったところで、厚めの銀杏切りの大根を投入。
隠し味で、セージを振り入れます。

特に落としブタなどはせず、鍋の蓋をするだけです。
出し汁は、手羽元がヒタヒタに浸るよりは少ないくらいです。

ということで、出来上がり。
食べきれなかった分は、タッパーで保管。
翌日には出汁が煮凝りとなって、それはそれで美味しい。

ちなみに今日の朝ごはんは、チキンライス
昼ご飯は、中華三昧の酸辣湯麺(鶏胸肉、ほうれん草、長ネギを追加)
夕ご飯は、豚の味噌焼き。生姜焼きではないです。

明日は。。。 
朝ごはんは今日の酸辣湯麺の使わなかった残り汁でオジヤ。
昼はノーアイデア。
夕ご飯は、ブリを何かどうかします。



さて。。

出かけたり雨が降ったりでバイクに乗っていません。


それは良いのですが、バイクに乗って時どき思う事。
思うというか、誘惑と言った方が良いのか。

家を出て、バイクで10分も走るかどうか。観光地として有名なみなとみらい地区に辿り着きます。そしてその地区を横断する地下トンネルがあります。

ゆるいコーナーがあるだけで、ほぼ真っすぐなトンネル。
長さは、1.3㎞程度。

夜中近くになると、ほぼ交通は途絶えるので、そこに入ると自分一人になります。
壁に盛大に反響する排気音を聞きながら一気に回転を上げていく。

7000回転を越えたあたりで時速100㎞
7500回転で110㎞
8000回転で120㎞

25年も前の非力な250㏄のバイクでは、このあたりまで。




そして、壁に囲まれた細いトンネルを、吸い込まれるように走ると、いつも思うのです。




このままハンドルから手を離して、宙を舞い、そのまま地面に落ちて滑っていったら、気持ちよさそうだな。

そうしたら、もう全部おわりになるんだな。

もうこのくらいで、いいよな。




意外なほどに強い誘惑が、内側から湧き上がってくる。
本当に、その誘惑に何となく負けてしまいそうになることもある。

体が勝手に、ふっとバイクから浮き上がり、意識が消えてしまいそうになる感覚を、トンネルを出るまでなんとか抑え込んでいる。

どうして、あのトンネルでそう思うのか、よくわからないのです。
でも、どうしてもあのトンネルを走ると、いつも思ってしまうのです。


ここで、終わりにしたい。


その誘惑にくらくらとしながら、1.3㎞を走り地上に出る。


みなとみらい方面から出てくると、瑞穂ふ頭に向かう陸橋からの夜景が広がる。
反対に東神奈川側からであれば、ここ以外ではそうそう見られないような鮮やかな夜景を視界一杯に浴びながら、ぽっかりと闇夜に口を開けるトンネルに吸い込まれ、そして薄暗くも馴染んだ、みなとみらい地区に出てくる。

外界の空気は冷たい。

壁がなくなり、全身を包み込む排気音の残響は消え、足元から聞こえてくる現実味のある排気音とメカニカルノイズ、あとは風切り音だけが耳に入る。

終わってしまった映画から現実に引き戻される感じ。
でも、そのまま劇場を後にする時のような味気なさのようなものは感じない。

そうだね。
終わりにしなくて良かったのかもね。
ああ、気持ちが良いなと、素直に思う。

そうか、あの頭の中をゆっくりと練られていくような、トンネルの中で自分を包み込む排気音と、妙に白っぽく透明な、エッジの立った空気感を作る照明。
あれが、陽炎の様に揺らめく、白昼夢のような誘惑を湧き上がらせるのかもしれません。


今日は、昼過ぎには雨は上がり、もう路面はほとんど乾いている。
でも、これからまた雨。
あしたも雨。
あと1時間か2時間は、まだ雨は降らない予報。

どうしようかなと思ったけれど、今日はこのまま家に居よう。


ではまた。
おやすみなさい。




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