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重賞展望


今週末の重賞はNHKマイルC、京都新聞杯、新潟大賞典の3つ。そしてアメリカのケンタッキーダービーに日本馬2頭が出走。

【NHKマイルC】出走馬の大半がマイル以下を中心に使われてきて馬ということで過去5年の前後半3Fを比較すると全ての年で0秒4~1秒1の前傾ラップ。多少の中緩みはあるもののハイペースで流れて差し追い込み馬の台頭が目立つレースという印象。有名なデータとしてはトライアル3レースでの勝ち馬がとにかく不振。特にニュージーランドTとファルコンSの勝ち馬は過去10年遡っても馬券圏内なしという惨状。これは求められる能力が全く違うから納得出来るけど、求められる適性が近そうなアーリントンC勝ち馬も不振(といってもここ2年は馬券圏内)というのは不思議。あとは王道路線を歩んできた馬はそもそも格上ということか皐月賞や桜花賞で掲示板に載るくらいの馬は普通に好走確率が高い。血統ではダンチヒ、ストームキャット、ヴァイスリージェントらスピード型ノーザンダンサーの血が目立つ。ここ数年はキングマンボも。

ジャンタルマンタルは朝日杯まではレベルの低いレースを立ち回りの上手さで勝ってきただけかと思ってたけど共同通信杯では上がり特化のレースでも対応してきたし皐月賞では小回り向きの機動力も見せた。追い出されてからの反応が早く直線の長いコースやと何かに差されそうな気もせんではないけど競馬センスがあってペースやコースでパフォーマンスの下げ幅の少ないタイプ。唯一の不安はハイレベルでかなり消耗の激しいレースになった皐月賞の反動くらいかな。ここまで数多くのマイル戦が行われてきたけど阪神JF、桜花賞の2レースはいずれもその中でトップレベル。そこで1,2着で桜花賞も4コーナーでの立ち回りの差やったアスコリピチェーノは当然有力。スタートは速くないし血統的に極限の上がり勝負になったりするとキレ負けの不安は出て来るかもしれんけどこういうレースでもないし普通に走ってきそうやね。鞍上は決まってへんのかな?ルメールならともかく他の騎手なら手が合うかも含めて鞍上強化になるかはわからんからね。ゴンバデカーブースはホープフルを取消になった後、喉の手術や挫石もあって7か月ぶりの実戦。流石にどれだけ能力があろうと状況は厳しいし、サウジアラビアRCも時計やラップ的には好内容ではあるけどボンドガールやシュトラウスが掛かって自滅したのもあったからどこまで評価して良いか難しいところ。新馬戦は逃げ切りでサウジアラビアRCは後方から外回しと極端な競馬しかしてへんのも多頭数や内枠に入った時にどうかも気になる。ノーブルロジャーは新馬戦は上がりだけのレースでシンザン記念はタフな荒れ馬場、毎日杯は重馬場とそもそも時計の出る条件で走ってへんのはあるけど1分32秒前後は出るでろうことを考えると持ち時計のなさは気になるところ。あとは皐月賞後に出走を決めたジャンタルマンタルに川田騎手が乗るってことはまぁそういうことなんやろなと。ボンドガールはサウジアラビアRC、ニュージーランドTとかなり掛かりながら2着と力はあるけど、阪神JFを直前で回避後トライアルも使えへんかったり桜花賞を抽選漏れしてNZTに出走したりと予定通りのローテを組めてへんあたり状況は良くない。遠征がなくなったにも関わらずNZTで馬体を減らしてたのも成長力の面でどうなんやろ。あとはトライアル組ではエコロブルームが勝ったニュージーランドTはテンの3F36.0とかなり緩い流れで本番と直結するとは考えにくい。エコロブルームはハイペースで内が荒れてたシンザン記念で内を先行して2着やから流れてもやれるとは思うけどこれも持ち時計がなく高速決着は未知。アーリントンCもハロン13秒まで緩むマイル重賞とは思えへんようなペースで本番に直結するとは思えへん。この緩い流れを直線進路を探しながら差し切ったディスペランツァの決め手は特筆する物があるけど速い流れの経験がないし、遅いペースでも位置は取れてへんわけやからそこは看過でけへんポイント。ファルコンSはダノンマッキンリーが条件好転と見て本命を打ったけどそれが正しかったならここは条件悪化で買い時ではない。むしろ内で進路がなくなってたロジリオンあたりの方が馬券的には美味しいかなと。あとは能力的にやれてもいいアルセナールやイフェイオン、ペースが流れて良さが出そうなチャンネルトンネルあたりを穴として。





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