Nicotto Town


なるべく気楽に気楽に~!


柔くしなやかな月の下で


「さ、煙草でも吸おうか」と私は彼を誘う。「そうですね!」彼はいつもの様に元気一杯に応えてくれた。リビングへと二人で向かい、煙草へと火を点ける。ゆっくりとした時間が流れる心地の良い空間だった。「今日は何処へ行こうか」と彼に問いかけると、「んーそうですね…昨日食べれなかったから、パスタ屋さんでもどうですか?」…「あー良いね、そうしようか」…「美味しいパスタ屋さん知ってるので、そこに行きましょう!」…「良いね」そんな会話をしながら二人でまったりと過ごす時間が私を満たしてくれる。彼との時間はとても穏やかな心にしてくれる。
時刻は十七時を廻り始めていた為、私はメイクでもしようと思い、「リム君、そろそろ出掛ける支度しようか」と声を掛けた。「あっ!もうこんな時間なんですね!そうですね!すずさんと初デートだ!」と嬉しそうに言う彼に私は「そうだね」と笑ってキスをした。
「私はメイクしてくるよ」そう伝え、「はい!待ってます!俺も支度しますね!」と答える彼に安堵感を覚える。「ゆっくり煙草でも吸って待っててね」私は彼へと伝え、メイクルームへと向かった。
久し振りにしっかりとメイクをするな、なんて思いながら私は少し濃いめのローズ系の口紅を選びメイクをし始めた。三十分程でメイクを終えた私は香水を纏いリビングへと出た。
「リム君、お待たせ」…「すずさん…凄い綺麗…」そう言って私を抱き締めた彼からはいつもの香水の香りがしていた。なんだか照れ臭くもあり、嬉しくもある感情に「…ありがとう」と答える事しか出来ない私がいた。彼は出会った頃の様に黒い服を身に纏っていた。「着替えて来るよ」と彼に言うと私を抱き締めていた彼は「あっ!はい!」と私から少し離れ恥ずかしそうに笑っていた。
「少し待ってて」と彼へと伝えた私はベッドルームへと向かい、服を選びに行く。
クローゼットを開け、ほぼ黒しか持っていない私はほんの少しだけ女性らしさもある服を選び、着替えを済ませ、リビングへと戻る。
いつもと少しだけ違う私を見た彼は「うわぁ…初めて見るすずさんだ…」と呟き、私をふんわりと包み込む様に抱き締めてくれた。それぞれに支度を終えた私達は「さぁ、行こうか…「はい!」と暗くなり始めた外へと一緒に出掛ける事となった。

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2024/05/19 18:18
すずさんとリム君 初デートなんてちょっと意外だけど
二人とも色々事情があるから
改めて嬉しい出発なのかもしれないですね

読んでいて私の方が照れてしまうくらい
甘く甘くとろけそうな展開 ドキドキします

きれいなすずさん よそ行きのリム君
展開を楽しみにゆっくり待ってますね(*´꒳`*)



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