Nicotto Town



縄文時代は思った以上に文化的だった。


 5月15・16日で、福井県にある鳥浜貝塚に行ってきた。1万4千年前から3千年前ぐらい迄のものだ。そこから出土した植物由来の物の多数の断片が、この十年程度の分析技術の進展で、色々な素材によって作成された製品であると分かってきた。

 それにょると、6千年前には人々が衣服を着用し、土器はもとより漆を使った完成度の高い工芸技術を有していたことや、それらの技術で、バッグ、ポシェットなど、多岐にわたる道具や装飾品を作り、縄文文明とも言うべき豊かな社会を作り上げていた。
 そこには、中東やヨーロッパの古代遺跡のような、戦争の痕跡が一切ない。1万年以上も続く縄文の遺跡には戦いの道具が全く見つからない。縄文人は、戦いではなく協力することで、天候異変や自然災害による生活の危機を乗り越えてきていたのだ。 この点が、欧米考古学者が驚く、縄文文明最大の特徴であった。
 縄文時代は、文明の時代であり、SDG’sのあふれる時代であった。今の人類社会が見習うべき時代であった。





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