Nicotto Town



戦え‼ぽん家 ぽん家発艦する

ポンデス軍の猛攻を凌いだ5人は昼まで泥のように眠った。
そして今は全員でテレビを見ながら朝食を兼ねた昼食をとっている。

「緊急ニュースです。昨日崩壊した椪梯山の遺跡がドーム状の光に
包まれ、そこから現れた怪獣が破壊活動を始めました。

事態を重く見た政府与党は緊急の閣議決定を行い、像是井目我寝首相は
自衛隊による武力行使と各国への武力支援の要請を決定しました。
なお武力行使の財源確保の為の増税、架空の政治資金パーティ、これを
合法化するための裏金維持法案を検討するとのことです。

これを受け野党のブーメラン党、茶番党、誤算党、自分の議席が第一、
ぎゅうほ反対組は異例の共同声明を出し、
『像是井政権下での武力行使に断固として反対する。平和憲法が
ある限り、これ以上侵攻することはない。このような時こそ我々は
平和憲法を守って対話による平和的な解決を図るべきであり、極めて
遺憾である。』
と政府の対応を強く非難しました。」

「「「「「(*゚ω゚):;*.ブフォッ!」」」」」
全員がご飯を噴き出した。

「ま、まずい!」
ぽみ平は自身の置かれている状況に対してまずいと言ったつもり
だったが、これに食いついたポネがぽみ平の茶碗を取り上げた。

「あなたには私のご飯がお口に合わないようですね~♪」

「ち、違うんぢゃ!誤解ぢゃ!母さんの料理は絶品ぢゃ!儂は母さん
一筋ぢゃ!( *˘ ³˘*)んー」
唇を尖らせてキスを迫るぽみ平

「だからキモいって言ってるでしょが~!」
やはり全力で拒否するポネ

「なお、公共放送でありながら視聴率目当てに散々引っ張った挙句
ニュースに入ったために遺跡内部の様子を一切撮影することが
できなかったSAFENOINUHKには苦情の電話やメール、HPへの
誹謗中傷の書き込みが後を絶たず、炎上しております。

BPOも審議の対象にすべきか審理しておりますがSAFENOINUHKは
『今回の放送は当初から予定していた編成通りであり何の問題もない』
と発表して事態の鎮静化を図っております。」

「だよねー。」

「あれはないよなー。」

「もう受信料払う気になれないね。」

「椪梯山から速報が入りました。自衛隊による攻撃が許可されたとの
ことです。」

「「「「「(;゚Д゚)(゚Д゚;(゚Д゚;)ナ、ナンダッテー!!」」」」」

「戦闘機と戦車が攻撃態勢に入りました。ああっ!そんな!
ミサイルと砲弾が跳ね返り、戦闘機と戦車が撃墜されました!」

「くっ!あの光は絶対反射防御結界だったか‼」

絶対反射防御結界:
次元の境界に張れる結界の一つ。境界面の向こう側を別の次元に
繋げることによってどこにでもワープ出来る性質を活かし、その出口を
境界面の反対側の向きに繋げてあらゆる攻撃を反射したかのように
跳ね返す結界である。
椪明書房館『愉快痛快結界君』より

「なるほど。ミサイルを撃ち込んでも境界を抜けた先が撃ち込んだ
場所の反対向きぢゃから反射しているように見えるわけぢゃな?」

「そのとお~り(児玉清風)」

「でもぽん太はそれをどこで知ったんぢゃ?」

「須秘瑠椪を授かった時だ。他にも色々あるよ。」

「実は策もあったりして?」

「もちろん!」

「どんな策があるんぢゃ?」

「ポンガードを起動させて次元の狭間に乗り込む。」

「「「「ポンガード?」」」」

「そうだ。準備が出来たら行こう。」

昼食を済ませ、皆の身支度も整った。

「じゃあ、いくよ。ポンガード起動‼」
ぽん太がシュポンの魂を掲げると畳が回転して金属の床に、壁が
回転してモニターや計器類が現れた。

工工工エエェェ(゚Д゚)ェェエエ工工工ビマヨ
その様子に4人は腰を抜かした。

「わ、儂の家にこんな仕掛けがあったとは…」
特に驚きが大きかったのは家の建築に携わったぽみ平だった。

ぽん太は正面巨大モニターの傍の台座にシュポンの魂をセットし、
操縦用の水晶に手をかざした。

「発進準備‼シンクロ開始‼」

ぽん太は計器類を確認しながら水晶に力を送った。
「出力50%‼…出力100%‼」

ゴゴゴゴゴ…
地響きが起こり、ぽん家の敷地の周りに地割れが走った。

「もう少しだ!大地の鎖を絶ち切れ‼出力増大中!…150%!
最大出力‼」

地割れから海水が噴き出し、ぽん家の敷地はゆっくり動き出した。

「ポンガード!発進‼」
ぽん家はひょう〇ん島の如く海上を進み始めた。

「これがシュポンが残した大いなる遺産の一つ、
『沈まぬ船 ポンガード』だ。これで次元の狭間の入口まで行く。」

「でも、飛行機で行った方が早いんじゃ?」
ぽん美の問いかけに

「そうでもないんだ。これでないと行けない理由があるんだよ。」

「そうか。で、どこへ行くんだ?」

「東だ。ひたすら東へ走るんだ。」

東へ進むこと約3時間。

「着いたよ。ここが目的地だ。」

「でも周りには何もないよ。」
ぽん子Ⅱの問いかけに皆が首肯した。

「何故ポンガードでないと次元の狭間の入口に行けないのか?
その答えを今見せてやろう。ポンガード!サブマリンモード‼」

ビュウゥ…
エネルギーが充填される音が響き渡ると

ガバッ!ゴポポポ…
バラストが開いて海水が注入され、ポンガードは沈んでいった。

「お、おい!沈んでるぞ!沈まない船じゃなかったのか?」
巨大モニターに沈んでいく様子が映っているのを見たポンシロウが
狼狽えた。

一方でぽん美は冷静だった。
「サブマリンモード…まさかポンガードそのものが潜水艦だと?
と、いうことは次元の狭間の入り口は…」

「日椪海溝の底だ。そこまで行ける巨大兵器はない。だから
ポンガードでないと行けないんだ。」

潜航すること暫し…
ピコーン…ピコーン…ピコーン…
ソナー音だけが響き渡る静寂の時が続いた。

「ところで親父。σ( ̄∇ ̄;)も変身できるようになったけど
呼称とかないの?〇〇マンとか〇〇レンジャーとかさ。」

「あるぞ。」

「あるんだ!家族で戦うからファイブポンか?ポンポンファイブか?
いや、親父も戦うからマジポンジャーもありだな。」

「『超力具戦隊スイハンジャー』ぢゃ」

「「「「…は?」」」」

「だから『超力具戦隊スイハンジャー』ぢゃ」

「「「「なんじゃ、それ~~‼」」」」

「名前の由来は古文書にきちんと記されておるぞ。なんでも超力を
用いて模範を示す者達という意味らしいが最初は〇〇マンとか
〇〇レンジャーだったのに一度使った名前は二度と使わないという
つまらないプライドに拘った結果、ネタが切れて〇〇ンジャーになり、
それさえもネタが切れて挙句の果てに『ジャー』を付ければそれで
いい、それどころか『ジャー』が付かないだけでネットニュースに
するというネタ切れ感の満載さに嫌気がさしたことに対する意趣返しで
『ン』が付くだけましだろとあるんぢゃが儂には何のことだか
さっぱり分からん。」
筆者のつぶやき:
炎上覚悟の独断と偏見と悪意に満ちた個人的見解なので批判のレスは
一切受け付けません。

ピコーン…ピコーン…ピコーン…ピキキキキ…!

「おっと。次元の狭間の入口に辿り着いたようだ。突入するよ。」

下方に光る部分があり、そこを潜るとその先は岩で囲まれた洞窟の
ような空間だった。海面からポンガードの底部が現れ、ある程度
浮かんだところで
グルュン!
「「「「「ぬわーーっ」」」」」
重力が逆向きになったためポンガードはひっくり返った。

「な、何とか次元の狭間に着いたみたい。さあ、行こう。」

ぽん太達はポンガードから降り、洞窟を進んで行った。

つづく

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2024/06/09 19:19
国家&政治にまで発展する展開~さすが
まだまだ、続きそうだね。
平和は、いつ訪れるここやら・・・
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2024/06/08 19:45
ぽん家が誰もいなくなってクラークポンドさんが留守番ですね。 以前にも顔を出していましたよね。
今回のお話は擬音ばかりでなく読みやすかったです^^
ぽん太さんて凄く優秀だったのですね~。 次回はどうなりますか。楽しみです^^
アバター
2024/06/08 03:04
>工工工エエェェ(゚Д゚)ェェエエ工工工ビマヨ

個人的にここ好きです。(´艸`*)

前半のニュースのくだりで思わず笑ってしまいました。
これからどんな試練が待ち受けているか楽しみな展開になってきました。
どんな結末になるか神の味噌汁ですが皆しあわせになっておくれと
願わずにはいられません。(-人-願)



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