役所が基準「国より厳しい基準で合格も」不正に
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- 2024/06/09 11:48:10
トヨタなど5社の認証不正『国より厳しい基準で独自に試験』その意味をわかりやすく解説 評論家・国沢光宏さん「国交省と民間が言い争いするのではなく日本がどうやって栄えていくか考えるべき」 (MBSニュース)
https://news.yahoo.co.jp/articles/bbfe60dbcf53e8668f481e731f22ea375a5ef38c
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国の基準より厳しい基準で試験をするワケ
ーーーどんな試験だったのか、会見でトヨタが発表した一例で「後ろからの衝突実験」では、国が定める規定では1100kgのものがぶつかった場合に車体が耐えられるのかを調べます。しかしトヨタは1800kgで試験を行ってクリアをしたということなんですね。より厳しい基準でクリアしているのに不正とされたということです。これはどのように見ている?
(国沢光宏さん)これは追突の燃料漏れを試験する内容です。日本で走っている車は小さいので1100kgでやるんですけど、アメリカとかは大きな車が多いので重い車でやるんですね。重い車で燃料が漏れなければいいということで。トヨタはアメリカにも車を売っているので1800kgでやったと。これで問題なかったので、本当は1100kgとかやんなきゃいけないんですけど、時間がないとか、認証ってすごく時間がかかるので締め切りがあるので、とりあえず1800kgのデータを出してしまったと。これが不正・改ざんということになります。
ーーー1800kgでクリアしているのであれば、1100kgも普通に考えるとクリアするのではないかと感じるが、それは違う?
(国沢光宏さん)国交省は自分が言ったことを守らないとダメというのが全部の基準です。
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メディアは「不正」の言葉を強調しますが、自動車のユーザーからすれば、安全性
が高ければ高いほうが良い訳で、自動車を購入して乗るなら、日本の低い安全基準
に合わせた自動車より、より高い安全基準をクリアしてる自動車の方良いですよね。
以前、輸出仕様の日本車のドアにはサイドインパクトビームと呼ばれる側面衝突時
に乗員を保護する補強材が入ってましたが、日本国内向けの自動車のドアには側面
衝突時に乗員を保護する補強材が入っていませんでした。
輸出車は米国など輸出先の衝突安全基準に適合した自動車を生産、販売しないとい
けませんが、当時の日本の安全基準には側面衝突基準がなかったので、日本国内で
販売される日本車には側面衝突時に乗員を保護する為の補強がありませんでした。
米国の自動車安全基準が世界で最も厳しく、国内の自動車メーカーは欧米の高い安
全基準に適合した自動車を生産して海外で販売しているのに、欧米より低い日本の
安全基準、日本独自の測定方法で測定したデータじゃないと不正という今回の件、
生産コストを下げたいメーカー側からすれば、日本の型式認定取得は時間もコスト
もかかるので、コストを下げてその分安く販売できるのなら、今は自動ブレーキな
ど安全運転装置も普及して機能向上してるし、日本は外国より車の速度も低く軽自
動車など車重の軽い車が多いから、「国の型式認定合格が最優先、国内向けは外国
より安全基準の低い車でいいよね?」となりかねないと思うのです。
今回の件、自動車メーカーにも問題はありますが、国交省は世界より遅れてるとい
う印象ですし、国民の安全より省庁のメンツが大事?と思ってしまうのですが・・・
日本メーカーが海外で生産・販売してる自動車の中には、国内販売して欲しい自動
車もあったりしますが、日本国国内の型式認定など面倒な問題があったりするのかな。
自動車メーカーはその2つの検査基準以上の安全基準で車を作ってて、国交省の
検査基準が一番低いという話なんですよね。
そういう検査基準が複数あるのは混乱の元なので、話し合って統一したほうが良い
と思うのですが、役所の上の方は頭硬そう・・・
なんだかなぁ、、、手続きの煩雑さは全てにおいて言えますしね