Nicotto Town



戦え‼ぽん家 ぽん家 ポンデス城に突入する

ポンガードから降りたぽん家一行が進んだ先は行き止まりだったが、
数人が通れる大きさの洞穴があった。

「そろそろ怪人が出て来る頃ぢゃ。ここからは変身していこう。」
ぽみ平の指示に皆首肯した。

「いくぞ!椪身!」

「椪然!ポンバイザー!」

「ポーンクリスタルパワー!メーイクアーップ!」

「椪着!」

4人が変身を済ませ、皆の視線がぽん太に集まった。

「結椪!」
ぽん太は変身ポーズのように腕を振り回し、僅か10マイクロ秒で黒と
銀と赤に光り輝く鎧を身に纏った。

「ぽん太、それが?」
ぽみ平はぽん太に熱い眼差しを向けた。

「ああ。これが究極の強化装甲、須秘瑠椪だ。さあ、行こう。」

洞穴を進むこと暫し、夥しい数の怪人が現れた。

「現れたな!」
ぽん美は素早く身構えたが

「待って、ぽん姐。ここはぽん兄の力を見せてもらったら?」
ポンシロウの提案にぽみ平もぽん子Ⅱもウンウンと頷いた。

ちょっとまてええ~~!お前なんちゅ~こと言ってくれるんじゃあ‼

「あれを片づけたら今月の小遣いを上げてやらんでもないぞい。」

「はい!喜んで~♪」
所詮カネの力の前にはチョロいぽん太であった。

とはいえ、どうするかな~…
ぽん太はとりあえず左手に光線銃、右手に剣を持った。
だが銃を持ったことがないぽん太の手はプルプル震えていた。

ええい!当たれ!当たれ~!
とりあえず適当に打ちまくった光線は見当違いの方向に飛んでから
不自然に軌道を変えて怪人達に向かっていき、直前で放射状に分裂して
怪人達を殲滅させた。

「「「「すごい!」」」」

「ま、まあね~。」
ほとんど戦わずに何とかなってよかった~。
ぽん太は胸を撫で下ろした。

その後は皆で怪人達を蹴散らしていき、ようやく洞穴を抜けた。目を
凝らすと遠くにポンデス城が見えた。

「まさかまたここに来ることになるとはのぅ…」
ぽみ平は物思いに耽った。

「おい!あれを見ろ!」
ぽん子Ⅱの指さす方向に目を向けるとこちらに向かってくる巨大怪獣の
姿が見えた。

「みんな!巨大兵器を出すんぢゃ!ヨンダーバイク!椪合合体!
ダグヨンダー!」

「超星神ガポンダ!」
ポンシロウは鳥型のガポンダを人型に変形させた。

「幻星神ポンゼロス召喚!幻星獣椪牙召喚!」
説明書を読んだぽん子Ⅱは換装パーツである虎型のロボットを召喚し、
椪牙は分離してポンゼロスの頭と胸部と両腕に合体した。

「幻星神ニンポンザー!」

「グポンドバース!」

「グポンナスカ!ポンバットフォーメーション!」
グポンナスカはグポンドバースより幾分かましな人型に変形した。

全員の準備が済んだがダグヨンダーが他と比べて途轍もなく小さいため
違和感が半端ない。

「親父は下がっといた方がいいんじゃ?」
ぽん子Ⅱが心配したが、

「心配無用ぢゃ。カムヒアー!ヨンダーシャトル!」
雷鳴を掻き分け、スペースシャトルが舞い降りた。

「椪鳴合体!」

ぽみ平はヨンダーシャトルを人型に変形させ、

「トウッ!」
背中側に飛んで両腕と頭部を収納し、膝を逆向きに曲げたコの字に
変形して巨大ロボットの背中に合体した。

「ヨンダーダグポン!これで同等ぢゃ。さあ、行こう。」

「「「「…」」」」
ツッコむ気力が失せた4人は力なく項垂れた。


「スパークヨンダー!」
胸飾りから発射した雷弾がドラゴン型の怪獣を撃墜し、

「飛椪斬!」
大剣から放った斬撃が鳥形の怪獣の翼を切り落とし、

「ポンザーキック!」
地上を進む怪獣を蹴散らし、

「ワードビーム!」
目から発射した黄色のビームが縦横無尽に駆け巡って襲い来る怪獣達を
全滅させると

ゴゴゴゴゴ!
地面が割れ、炎を噴き上げながら大きな歯の意匠が特徴的な頭蓋骨の
ような形の戦闘母艦が浮上した。

歯の形のハッチが開き、中から数機の艦載機が発艦した。

艦載機が宙返りしながら発射した光線はグポンドバースに直撃。機体に
火花が散った。

ボン!
「ぐわっ!」
コクピットにも火花が散り、ぽん美は一瞬怯んだ。

ぽん美はグポンドバースを弁当の売り子のような人型に変形させて
艦載機に狙いを定め、

「グポンドバスター!」
のようなものから光線を発射し、艦載機を全滅させた。

続いてターゲットスコープに戦闘母艦を捉え、

「プラズマカポン!」
ポチッポチッ
左右の操縦桿のボタンをそれぞれの親指で押すと腕のようなもの
先からビームを発射し、戦闘母艦に直撃。戦闘母艦は火を噴きながら
墜落していき、不自然に聳え立つ山の陰に隠れて大爆発した。

ようやく戦いが終わり、ポンデス城に近づいたぽん太はポンデス城を
覆う障壁を見て絶叫した。

「くっそ~!遠くから見た時にもしやと思ってはいたが、やはり
『ポントラフォール』だったか~!」

ポントラフォール:
5層のバリアで構成される高エネルギー粒子が複雑な動きにより周囲の
空気を押し上げ、構造体の分子結合を崩壊させる結界。バリアの構成は
以下の通り。
第一層:椪子力バリア
第二層:超椪磁バリア
第三層:濃縮椪素バリア
第四層:高次元ポント
第五層:グポンドノヴァ
椪明書房刊『愉快痛快結界君』より


ハァ…ハァ…ハァ…
ぽん太達は総出で攻撃を繰り出し、三層目までは破壊したが、そこで
力尽きた。

「ああっ!そ、そんな…!」
ぽん子Ⅱが悲痛の叫びを上げた。

皆が苦労して破壊したバリアが元に戻ってしまったのだ。

「全員でやる必要あるのかな…」
悲壮感が漂う中、ぽん太が呟いた。

「「「「は…?」」」」
4人は何言ってんだ此奴と言いたげな視線をぽん太に向けた。

「いや、人が通れる位の穴だったら1人でも何とかなるんじゃないかな。
こっちも丁度5人いるんだし。」

「「「「…それだ!」」」」

「ならば、最初は儂が行こう。分離するのに時間がかかるんぢゃ。」

「ぽん子Ⅱも同じだから2番目いくよ。」

「じゃあ3番目はポンシロウが。」

「σ( ̄∇ ̄;)のは遠隔操作だから最後でいいよ。」
そう。グポンナスカが遠隔操作ができるのをいいことにぽん太は今まで
こそこそ陰に隠れて命令していただけなのであった。

「いくぞ!ボル〇ッカ三段…(||´д`)o=3=3ゲフンゲフン
ポーンカッター三段返し!」
ぽみ平は額の椪柑の房の形の髪飾りから雷の刃を発射した。雷の刃は
バリアにへばり付き、雷の刃を結んだ三角形の内側の色が変わった。

「ヨンダーランサー!」
天〇剣のように胸飾りから柄が伸び、胸飾りが刃の二又の槍になった。

「ヨンダーフィニッシュ!」
ぽみ平は地面すれすれを滑空して直前で急上昇しつつ下から上に
切り上げ、一層目を破壊した。

「ハウリングポンスト!」
ぽん子Ⅱは虎の口から衝撃波を放射し、衝撃波の周波数を調整して
共振破壊を起こして二層目を破壊した。

「バーニングファルポン三連貫!」
ポンシロウは炎を纏った矢を寸分違わぬ場所に三発連続で放った。

カンッカンッカンッ!
一射目はバリアに弾かれたが二射目が一射目に命中して先頭の矢尻が
めり込み、そこへ三射目が二射目に命中して先頭の矢尻を押し上げて
バリアを突き破り、爆発して三層目を破壊した。

「グポンドバスター!プラズマカポン!」
ぽん美はあっさり4層目を破壊。抜群の安定力である。

そして4人がぽん太に視線を向けた途端、4人は絶句した。そこには
カポンフォーメーションとビッグバンカポンを済ませ、巨大な銃形態に
変形したグポンナスカのグリップを握ったぽん太のホログラフィが
あったのだ。

ぽん太のホログラフィが引き金を引くと両足の裏からエネルギー波を
発射し、塞ぎかかっていたバリアもろとも5層目を破壊した。

つづく

アバター
2024/06/16 21:38
読み済
アバター
2024/06/12 20:15
ぽん美ちゃん強い! ぽん太くんどん尻で頑張ったのかな。破壊できたのだから次は中へかしら。



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