Nicotto Town


水明のニコッとタウンレビュー


ミセスのコロンブス騒動

 大勢が言及してるし、気付いた事がいくつかあり書いとこうかと。
ミセスグリーンアップルという人気バンドのミュージックビデオで
コロンブスが島に着いて類人猿に教えたり交流して去るという話で、
差別的ではと騒動にと記事が多いが、先入観を煽ってないかな、
ファン中心に擁護意見もあるけど、まあそれぞれ一理あると思う。

 3人の偉人の人選がなぜと調べて、ベートーヴェンはナポレオンを
フランス革命の英雄として賞賛後、皇帝となっての独裁を批判してる。
コロンブスはハイチに着いた後、奴隷制を始めていて、
ナポレオンは奴隷制復活やハイチ革命で奴隷の反乱に敗れてる。
そこから無知な若者でも植民地政策賛同でもなく風刺的と思える。

 ただ探検家としての偉業や文明の発展をもたらした面は評価して、
断罪して全否定ではなく贖罪や違った歴史がありえたらと言う感じ、
最初傲慢さもあったのが、類人猿の映画に感動したり改心していくのも。
エジソンへの手紙でライトを修理するには?と問うなど、
歌詞もそうだけど暗示的な表現多いのが誤解される裏目にでてるかな。

 先住民が類人猿と受け取られるのは、歴史的に連想され悪口にもあり、
騒動の主因だけど、そうだとしても当時の征服者の考えを表現できてるし、
それが人類の祖先なら自分に返ってくるから考え改めるのでは。
フェクションの登場人物が悪役なら作者や演者も悪いやつとはならないし、
ポリコレ対表現の自由や歴史改変などの問題にもなる。

 しかし批判が多かったのは表現の失敗というか、有名人は大変だね。
スタッフの忠告はあったようだが、クリエーターの意向を尊重したのか、
ほぼセリフもない映像で伝えるには複雑なテーマでもある。
それでも多くの日本人は昔のコロンブスの偉人な面しか知らなかったり、
様々な意見が出て問題提起できた意義は大きいのでは。




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