祇園祭
- カテゴリ:小説/詩
- 2024/07/28 21:54:32
京都の夜
鴨川の土手の上
川面を見つめ
打ち上げ花火
ヒュルヒュルと天に舞い
落ちてくるは落下傘
ついでに見える空飛ぶ円盤
四条通を歩く
人、人、人
絣の着物が美しい
提灯が明るく鉾を照らしだす
新町通りに入る
夜店、芋を洗うような人
売り声に掛け声
それ以外は聞こえない
ここにも鉾はそそり立つ
お前そこで何してる
私は鉾に問いかける
あんた私の何なのさ
人、知らない人
触れる触れ合う肩と肩
何千人、何万人
マクドナルドのジュースが飲みたい
のどはヒリヒリ渇きっ放し
あの道化師は平気で私を見下す
四条大橋を渡る人
大名行列
こっちを見てる人
知らん顔で通り過ぎる人
土手の上の涼しさと
橋の上の人通り
花火に騒ぐ声
夜の川の黒の中へと消えていく
やがて川のせせらぎは鉾となり
私の前にそびえ立つ
鉾は私に問いかける
お前そこで何をしていると
昔、学生時代に書いたもの
再度手抜きで載せる
捨てようとしたノートに書いてあったもの・・・
暑い暑い夏の日の想い出・・・
ありがとうございます
祭りのこれでもかと言うくらいの人混みそして熱気
その中に無言でそそり立つ山鉾・・・
見るもの肌で感じるもの
すべてが新鮮でした
どうも最近感性が薄れてきたような・・・?
そんな気がしています
お題があれば詩のようなものは書けますけど
自然に湧いてこない
頭が疲れているせいもあるけど
リフレッシュが必要かな
祭りの人いきれがとそこに自分を見つめる気持ちの
ダイレクトさが伝わってくる作品だと思います。
勝手にインスピレーションが働いたのは
高村光太郎の詩集にあった一遍を彷彿とさせました。
祭りの喧騒の中で問いかける
『お前はそこで何をしている』という温度差が
突き刺さりました。