Nicotto Town


「さくら亭」日報


コーデ記録~浴衣祭り10



~小話~

大学のサークルで夏合宿をすることになった。
まあ、普通に旅行だ。
で、宿から少し行ったところに雰囲気のあるお堂があるらしい。
肝試しが決定した瞬間だった。

くじで決めた男女ペアで、
お堂に置いてある蝋燭を持って帰ってくるという内容。
どうせならもっと盛り上げようぜ、ということで、
懐中電灯禁止。スマホ所持禁止。
あと、女子は全員浴衣で、となった。

浴衣は元から宿のサービスで、
貸出と着付けをしてくれるというやつ。
全員がどれを着るか決めるのが一番大変だったかも。

私とペアを組むことになったのは1年上の先輩。
ほとんど話したことはなかったけれど
優しそうな人だな~と、思ってた人だ。

街頭なんてない、暗いばっかりの道。
あんまり暗いから、これが道なのかも自信なくなってくる。
何も小細工しなくても十分こわい。
のに、三回の先輩たちが脅し役になっているのを知っていたので
(そろそろ来るかも)
と思ったタイミングで、濡れた何かが首筋にぺとり。

「きゃ……「ぎゃああっ!!!」ぁああっ!?」
可愛く叫ぼうとしたところで、それより大きな叫びが上がったかと思いきや。
隣にいたはずの人が猛ダッシュで走って逃げた。
置いて行かれたのだ。

「しんじらんない」
さすがに呆然としていると
黒子(単に上下黒を着ているだけ)の先輩が表れて、
「あー、災難だったな。一緒に戻ろうか?」
と聞いてくれたのだが。
「いえ。ひとりでも行ってきます」
「そ、そうか」

ずんずん進んでお堂で蝋燭を掴むと、順路をひたすら無言で辿る。
もうこわいとか感じない。
私を支配していたのは、ただひたすら怒りだった。
「この恨み、晴らさずにおくものか。あ、ちょっと違うかな。
戻ったらこの顛末を広めてやる。いたたまれなくなるがいい!」
ゴールに辿り着いた時、私は静かに笑っていたそうだ。

後日、置き去り犯はサークルをやめ、
私は何故かサークルの男子全員から怖がられるようになった。
解せぬ。



個人的浴衣祭り第十弾。
09年の『浴衣(可憐)水色』です。
柄に合わせてキーカラーは紫。
涼しさを求めたら肝試しになってしまった謎。
そして小話の内容が、どうしてこうなった、な感じに。
怒りって、パワーだよね。




お盆の繁忙期、通し勤務(職場の拘束時間12時間)で
連続5日出勤という今月最大の山が本日で終了。

朝から足が重いのなんのって。
QPコーワゴールドαが友だちです。
なのに、午前中は本日初日というバイトちゃんの指導まであって、
いや、そんな余裕はない。
使えるものは使う。
使いどころは悩むけれど猫の手だと思えば!
もちっと暇な時にじっくり色々教えるんでー。
最初から自分ひとりの方が楽だったとか、
言いたいけど言えぬ。ぐぬぬ。

そして気が付くと、8月も折り返しを過ぎ。
うん、なんとか夏を乗り切られる気がしてきた。


以前はですね、よく9月に少し長いお休みをとって
国内外に遊びに行ってたんです。
ただ。国内だと台風に祟られたことも何回か。
延泊とかにはなったことはなかったんですが。
当時、よくつるんでいた同僚、晴れ女だったしね。

そう。なんか休暇とってどっか行きたい気分です。
JRの駅構内広告見て、
「東北とかもいいなあ」
とか思ってしまいました。
そういえば、JRの時刻表も長いこと買ってないや。
あれを見ながら乗り換えから宿泊までプランたてるのが趣味で。
職業の選択を間違えた気もするんですけどね。
っして、遊びだから楽しいんだよ、プランニング。




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