ジュンチャンと世界を巡る 第58回はドミニカ
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2024/09/09 05:33:15
先週紹介したハイチの大統領が暗殺され、ハイチはたいへんなことになっているようですが、「ハイチの未来に幸多かれ」と祈りながら、西インド諸島の旅を続けます。
今回は大アンティル諸島の国々(キューバ、ジャマイカ、ハイチ、ドミニカ共和国)の中から「ドミニカ共和国」を紹介します。
ドミニカ共和国は、西インド諸島の大アンティル諸島のイスパニョーラ島東部に位置する共和制国家で首都はサントドミンゴです。
イスパニョーラ島のドミニカは元々は米州で最初にヨーロッパ人が恒久的に定住した土地であり、その後のスペインの侵略拠点となりました。
その結果サント・ドミンゴは米州で最も早い1496年に建設された植民都市となりました。
この国も同じイスパニョーラ島に住むハイチと同様で、インディアンのアラワク人(タイノ人)が南アメリカ大陸のギアナ地方から移住してきて、島は五つのカシーケ(酋長)の指導する部族集団に分かれていました。
コロンブス以後ヨーロッパ人の征服によりアラワク族は消え去りましたが、それでもドミニカの文化にはアラワク族の文化の影響が、特に食事、言語、家族構成、そしてモラルの中に見て取ることが出来ます。
なお、征服時にいたアメリカ州の先住民族は、イスパニョーラ島の全てを併せるとおよそ100万人から300万人程だろうと推測されています。
この国の歴史はなかなか大変で、スペイン植民地時代の後にはハイチに占領されたり、再独立したり、再度スペインの植民地になったりしました。
1875年にようやくハイチとの平和条約が結ばれ、独立国家としての道を歩むことになりました。
その後もたいへんな歴史は続きますが、ここでは紹介は省略します。
ドミニカは観光立国の国なので観光地は沢山ありますが、そこから三つほど紹介します。
まず、バヴァロ ビーチです。
カリブ海の真珠と呼ばれているほど、ドミニカ共和国の中でも屈指の美しさを誇るビーチで、国際空港のある東海岸、ブンタカーナの人気リゾートエリアにあります。
オーシャンブルーのビーチ沿いには、多くのリゾートホテルやヴィラが建ち並んでいるので、ホテルのプールと海を行き来する人も多く、常に活気に満ちています。
次にサオナ島です。
バヤイベビーチからクルーズボートで約1時間半のところにあり、自然保護区になっている海に浮かぶ島です。
別名をパラダイスアイランドといい、周辺に広がる透明度の高い海でシュノーケリングなどのアクティビティ-を体験したり、マングローブの森を散策しながら、思い思いの時間を過ごすことができます。
最後がダマハグアの丘の27の滝です。
ここではトレッキングや沢登りをしたり、天然の滝の滑り台で遊んだりすることができる遊びスポットで、ヘルメットや救命胴衣などを身に付け、つり橋を渡って川を越え、森の中を20分ほど進むと、迫力ある滝が現れます。
マイナスイオンを感じながら、3時間ほどかけて27の滝を回るのです。
ドミニカはコーヒーと音楽と野球も有名です。
ドミニカコーヒーは、イスパニョラ島全域の山岳地帯で栽培されていて、ここはコーヒーの栽培に適した高地で、良質なアラビカ種のコーヒーが生産されています。
「ドミニカ・カリビアンモカ」はブルーマウンテンにも匹敵する最高級品と称され、農務省に保証されたプレミアムコーヒーで、やわらかな香りや酸味が特徴のバランスが取れたコーヒーで、釣師も1回は飲んでみたいと思っているのですが・・・・・
ここの音楽はメレンゲ。
メレンゲはアフリカとヨーロッパの要素が融合した音楽で、ドミニカが発祥のものとベネズエラ発祥のものと2つあります。
メレンゲは、アコーディオン、ベースギター、ギロ、タンボーラなどで演奏され、2拍子の単純なリズムが特徴で、ドミニカを旅していると、街のあちらこちらからこのリズムが聞こえてくるのです。(この国出身のミリー・ケサダはメレンゲの女王と呼ばれています。)
野球は世界の野球選手工場とも呼ばれ、約150人のメジャーリーガーに加え、900人に及ぶマイナーリーガー、それに世界各地へ出稼ぎに行く選手を含めると実に2000人前後のプロ野球選手を輩出しているのです。
皆さんは、この魅力溢れるドミニカの、どこを旅してみたいですか。
サント・ドミンゴからハイチのポルトーフランスへ向かうサンライズ・エアーの搭乗手続きをしている時、機内預けの荷物だけでなく手荷物を持ったまま量りに乗ることになりました。飛行機があまりにも小さなプロペラ機なので、左右のバランスをとるためでした。
北部へは行っていないので、プエルト・プラタのリゾートホテルに泊まって、オーシャン・ワールド・アドベンチャー・ワールドに行きたいですね(*^ω^*)