夏休みをひとやすみ~セバスとお嬢様~
- カテゴリ:自作小説
- 2024/09/11 18:34:55
「セバス~・・・ただいま~」
時刻は夜の6時になり、学校から帰ってきたお嬢様の声が聞こえてきました。
いつもの様にお帰りを待ち構えていたセバスは、玄関のドアを開ける前から、今日のお嬢様の声に違和感を感じていましたが・・・、
お顔を見た途端に様子がおかしいことに気が付きました。
「お嬢様!ご気分は?」
「セバス~今日は頑張りすぎちゃったみたい。暑さに負けちゃったわ。なんだかだるい~」
セバスはお嬢様の持っていた部活のバッグをすぐに受け取り、
横から身体を支え、お嬢様を玄関脇のソファーに座らせました。
そして、キッチンからすぐにスポーツドリンクを持ってきて、コップを支えながらゆっくりと何杯か飲むまで手伝いました。
お嬢様はふうっとため息を一ついて、
「ありがとうセバス。少し楽になったわ」と言いましたが、
セバスは気が気ではありません。
こういうことがあるから・・・本当に心配で仕方ない。
部活動だからとはいえ、この猛暑が続く中、テニスをなさるのだから、大丈夫だろうかと気になって仕方なかったのだ。
(お嬢様・・・。このままだと何か一言いってしまいそうだ・・・)セバスはもう大丈夫だからというお嬢様にダメですとばかりに首を振って、彼女をスッと抱え上げ部屋のベッドまで運びました。
追加の水分や氷を準備しに降りていこうとすると、肘をくいっと引っ張られました。
「セバス・・・もうちょっと側にいて」
「・・・分かりました。でも水分をもっと取らないといけませんね」
ベッド脇にある呼び出しベルを鳴らして、キッチンにいたメイド長に飲み物と氷を用意して欲しいと伝えました。
セバスはぐいっとお嬢様に引っ張られてベッドの上に、ぽすっと腰かけました。
さっきよりは顔色が良くなったお嬢様でしたが、まだ気だるそうに、ぼや~っとした目をしてセバスの方を見つめていました。
こうやって見つめてくる仕草は昔から全く変わらないな・・・。そんなことを思いながらセバスもお嬢様の事をじっと見つめ返していました。
メイド長が持って来てくれた氷で額や首元を冷やしながら、お嬢様の様子をみていると、
「セバス・・・心配かけてごめんね。最近楽しくてあちこち出かけてたから、疲れたのかな」
「そうですね、このところお忙しいくらいでしたし、この猛暑ですから。お好きなことがたくさんあるのは素晴らしいことですが、お身体を一番に考えなくては、好きな事をするにも体力や気力がないとできませんしね」
「そうよね・・・」
「もしお嬢様がウインブルドンに出場するほどのテニスプロを目指されているのでしたら、私も応援いたしますが、ご趣味になさるのでしたら、身体を壊すほどに熱中されるのはおすすめできません」
セバスの言葉に反省の気持ちになったのか、お嬢様は少し悲しそうな顔になりました。
「運動の楽しさを知ってついついやりすぎちゃったの。
運動も楽しいけれど、やっぱり私は体力的に考えるとミステリーの趣味の方が向いてるかもしれないわね(´艸`*)」
お嬢様はシャーロキアン(シャーロックホームズの熱狂的なファン)であり、元々ミステリー同好会に所属していましたが、今年からテニスにも興味を持ったのでテニス部にも入って二つを掛け持ちしていたのでした。
「そうですね、色々なご趣味をお持ちになるのは良い事だと思いますが、どちらかと言いましたらお嬢様はそちらの方が向いているかもしれないですね。いっそミステリー作家を目標にされてみては?」セバスはそう言ってみましたが、
「物書きさんか~私にできるかな?」とお嬢様はう~んと考え始めたようで、さっきまでの元気のないシュンとした表情はどこかに行ってしまったようです。
「体調が良くなるまでくれぐれもご無理のないようにしてください。夏休みもあと少しですし、少しゆっくりなさってはいかがですか?」
「そうよね。もうあとちょっとだもの。
じゃあ、元気になったらセバスと一緒にショッピングならいいかな?涼しい所に短時間ならお出かけしてもいいでしょ?」
「私はいつでも言って頂ければ大丈夫ですが・・・。
ちゃんとお元気になられてから、ですよ」
「はーい!」
お嬢様はその後、安心した顔ですやすやと眠ってしまいました。
それでも心配なセバスは明け方までベッドの側で椅子に腰かけて、ちょくちょくお顔をのぞいて、お水を飲ませていたのでした。
それから数日の間は、二人の間の会話は「お嬢様、お水はちゃんとお飲みになっていますか?」「はい、飲みました(⌒∇⌒)」の繰り返しでしたが、それから五日ほどして、しっかり元気になったお嬢様は約束通りセバスと二人でショッピングに出かけたのでした。
そして帰りにしばらく前にお嬢様がお友達と一緒に行ったドーナツ屋さんに向かって、おみやげを買いました。
「ここのドーナツはとっても美味しいから、セバスにも食べて欲しくって(*^-^*)」
「ドーナツですか。私はあまり作ったことがないので参考にさせていただきたいですね」
「この間はメイドさん達にも心配をかけちゃったから、おみやげにたくさん買って食べてもらいたいの。皆はどんな味が好きかな…」
「そうですね、メイド長は確かストロベリーだったかと思いますが・・・」
「じゃあそれは絶対買おうね。私もこの間来た時にストロベリーのドーナツが美味しいって思ったんだ」
(ストロベリーのドーナツですね・・・。)
このお店に負けないストロベリーのドーナツを作ること・・・お嬢様の一言から、セバスの新たなお菓子作りの挑戦がはじまろうとしていたのでした・・・。
意外と負けず嫌いなのかな、セバス(´艸`*)
今回はしばらく前に発売されたドーナツが美味しそうだったのでお話が生まれました。
私も美味しいドーナツ食べたい♬
某ショップのドーナツには思い出があって、吹奏楽部の演奏会や大会の時に先輩方が差し入れしてくれていたので、いつもお店に食べに行くとそれを思い出して幸せな気持ちになります(^-^)
そして何か頑張った時にはご褒美としてエンゼルクリームを食べます(*‘∀‘)❤
これまた某漫画の影響だったりもしますが(´艸`*)
みなさんはドーナツどんなものがお好きですか~?
セバストお嬢様のお話し 今日も楽しく読ませて貰いました~
今頃セバスはドーナツ作りを頑張ってるのかな?
その背景 私は違う色なんだけどその色も可愛いよね。
ドーナツ 私は手前にしたよ。
セバスとお嬢様の話し これからも楽しみにしてるね。
昔は地元にもミスドあったんでつが
最近なくなっちゃって
ドーナツ食べれてまてん ( ´・ω・` )
オイラ的には、何かとんでもない訳があって、セバスちゃんが こんなコーデ(ドレスの時w)になってしまうのも面白いかもですよw
今宵は、15夜なんで、月見だんごとプチシューを食べる予定っス(^^)/
ドーナツも丸いんでいいかもっすよ(^_-)-☆
入院を機に油とアルコールを断ってます・・
でも今日はチートデー☆
ロッテリアの半熟月見海老バーガー、サクサク衣にプリプリ海老でメチャ美味でした☆
今雷が鳴って明日は雨模様になりそうです。
少し涼しくなるといいのですが。。
お嬢様 軽い熱中症になっちゃったみたいですね^^
今回のお話も ほのぼの とっても楽しかったです♡(#^.^#)♡
来週は20日がお休みなので、19日から参戦できるかな?
お互いに頑張りましょうね~~~~
紫外線云々は今朝のモーニングTVで放送していましたが
今年は例年にない暑ささもありなんでしょうね^^;
眼は起きてから一番使う器官大事にしたいですね(*^-^*)~~
ステプセットです~~
ドーナツはポンデリングもエンゼルクリームも好きです。
セバスさんの心配性が爆発してますねw
これからお嬢様の為に、ドーナツ作りに励むのでしょうか。
玄関脇のソファで、お嬢様のお屋敷がどんな感じなのかすごく気になります。
sims4で作ってみたい~~!
ドーナツは、大昔に食べた硬めのドーナツが好きだったのですが、
そのお店が撤退してしまってから食べられなくなって、思い出の中だけの味です。
ドーナツ美味しいですよね。!(^^)!
私はポンデリングが好きです。♪
セバスちゃんは、ドーナツ作りに励みまくる感じですし^^
(またいっぱい作りすぎて、誰かに怒られるんじゃ?ww 「今度は、ドーナツかっ!!」ってw)
そして~w
ころねさんがドーナツが食べたくなって、セバスちゃんをだしに使った感じがウケまくりっすwww
オイラも、エンゼルが大好物っす^^v
この前買いに行ったら売ってなくてガッカリですたー(~_~;)
昔あった、チョコのエンゼルが最高だったんすけど、今は売ってなくて、ノーマルエンゼル推しっす^^
今回のお話、最初のうちは、もしかして!!!オイラの期待してた感じに進むんじゃ!!!って、思って、ちょ~どきどきしながら読んでましたよ~~~(^_-)-☆
オイラ的には、このままいい感じに~~~^w^
(もし、その際は、とんでもない多くの試練が セバスちゃんに待ち受けてるはずですが(^^;))
陰ながら、セバスちゃんを応援してますよ~^^v
ころねさん、また、ふとしたきっかけ等で思いついた際に、ドーナツのお話も出してあげてね~^w^
まったね~^^
ほんと、どきどき&面白かったっす(^^)vvv