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ジュンチャン


世界を巡る 第84回はパプアニューギニア


「メラネシア」には、パプアニューギニア、フィジー、ソロモン諸島、バヌアツ、フランス領ニューカレドニアなどの国があります。

 今回はパプアニューギニアを取り上げまず。

 パプアニューギニアは、南太平洋にあるニューギニア島の東半分及び周辺の島々からなる立憲君主制国家で、東南アジア諸国連合(ASEAN)の特別オブザーバーであるが、地理的にはオセアニアに属しています。

 イギリス連邦加盟国かつ英連邦王国の一国であり、非白人が国民の多数を占める国としては英連邦王国のうち人口最多・面積最大の国で、人口は約900万人、面積は462,840km2(世界53位)です。

 パプアニューギニアは、元々あったパプアとニューギニアが合併してできた国です。

 パプアニューギニアの南側は旧イギリス領(のちにオーストラリア領)で、メラネシア人の縮れ毛を指すマレー語の言葉から、パプア(オーストラリア領パプア準州)と呼ばれ、北側は旧ドイツ領(のちにオーストラリア委任統治領)で、メラネシア人がアフリカのギニア人に似ているところから、スペイン人の探検家がニューギニアと名付けたのです。

 なお、ニューギニア島の西半分は、かつてはオランダ領ニューギニアであり、現在はインドネシアに併合され、「パプア州」、「西パプア州」という名称となっています。

 ニューギニア島はオーストラリア大陸と共にゴンドワナ超大陸を構成していましたが、白亜紀に始まった大陸分裂で、オーストラリア大陸と南極大陸は4500万年前に分離し、ヒマラヤ山脈と同じ頃にニューギニア中央山脈も形成されました。

 氷河期にはニューギニアとオーストラリアは地続きで、サフル(メガネシア)と呼ばれる一つの陸地でした。

 大航海以後の歴史ですが、1526年、ポルトガル人のメネセスが来航し、パプアと命名しました。

 19世紀の植民地主義の時代の1828年、ニューギニア島を東西に分割し、1848年に西半分をオランダが併合、1884年には東半分をオーエン・スタンレー山脈、ビスマルク山脈で南北に分け、ニューブリテン島などを含んだ北半分をドイツ、南半分をイギリスが獲得しました。

 1941年からの太平洋戦争では、大日本帝国軍が1942122日、ニューブリテン島ラバウルに上陸、ニューブリテン、ニューアイルランド、ブーゲンビルなどの島嶼部やニューギニア本島の北岸を占領し、ポートモレスビー攻略を狙ったのです。

 しかし、19425月に行われた珊瑚海海戦の結果、海からのポートモレスビー攻略を諦め、19428月にはソロモン海岸からオーエン・スタンレー山脈越えでポートモレスビーを陸路攻略する作戦が実行されました。

 ここでも飢えとマラリアの為に多くの死者を出して撤退し、その後、制海権、制空権を失い補給を絶たれたニューギニアの日本軍は、「ジャワの極楽、ビルマの地獄、死んでも帰れぬニューギニア」と評される凄惨な状況となったのです。

 独立は1975916日で、独立の丘でオーストラリアの国旗を降ろし、パプアニューギニア国旗を掲揚する儀式を経て、「パプアニューギニア独立国」として独立しました。

 その後1988年にブーゲンビル島(ブーゲンビル自治州)でフランシス・オナを中心とするグループが、パングナの銅山の閉鎖、ブーゲンビルの分離・独立を求めてブーゲンビル革命軍(BRA)を構成し、鎮圧を試みた政府軍との間に内戦が始まったのです。

 その後、2005年にはブーゲンビル自治領で初の大統領選挙が行われ、元ブーゲンビル革命軍のジョセフ・カブイが初代大統領(英語版)に就任して現在に至っています。

 地理ですが、パプアニューギニアはオセアニア州に属し、ニューギニア島東半分とビスマルク諸島、ルイジアード諸島、アドミラルティ諸島、ダントロカストー諸島など1万近くの島で成り立っている島嶼国家で、ニューギニア島中央部は3000メートルから4500メートル級のビスマーク山脈およびオーエンスタンレー山脈となっていて、最高峰はウィルヘルム山(標高4,509m)で赤道に近いが降雪があります。

 高山部分以外は熱帯雨林に覆われており、セピク川とフライ川を囲んで湿地が広がり、島嶼部も含めて海岸にはサンゴ礁が発達しています。

 ここからパプアニューギニアの観光案内です。

 まず、ニューギニア島を東西に走るオーエンスタンレー山脈の北に位置するココダを起点とする「ココダトレイル」です。

 「ココダトレイル」はショートコースから総工程96kmを走破するトレッキングなどがあり、かなりの体力を必要とするのですが、パプアニューギニアへの旅行者には人気があり、世界中からたくさんの人が訪れて、「ココダトレイル」を楽しんでいます。

 2位は「ロウナ滝」です。

 バリラタ国立公園の近くにあるのが「ロウナ滝」で、この滝は首都のポート・モレスビーから車で50分くらいのところにあり、「バリラタ国立公園」とセットのツアーとして、旅行者向けに提供されています。

 雄大な景色は息を飲む程で、旅行者にとても人気の観光スポットです。

 第3位は「ココポ戦争博物館」です。

 ニューブリテン島のラバウルには、観光としても訪れておきたい「ココポ戦争博物館」があり、ここは第二次世界大戦のときに日本軍が基地を作った街で、その戦争の歴史を知れる博物館があり、ラバウルまでは、首都ポートモレスビーから飛行機で1時間20分ほどでいけます。

 ここには当時の日本軍の武器や「ゼロ戦」の戦闘機が展示されていて、歴史を知ることができる観光スポットであると同時に、パプアニューギニアに訪れたならば、訪れておきたいお薦めの観光スポットなのです。

  次回もメラネシアの国々を個別に紹介しますので、引き続き気楽に遊びに来てください。( ^)o(^ )(ジュンチャン)

 




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