Nicotto Town



ミニコンサートにて

11月23日、勤労感謝の日。

今年も地元の地区で小さなコンサートの催しがあった。
お招きしたのは飯田市のギタリスト桑原利彦さんと、
その教え子の女性ボーカリスト2人。

桑原さんは自ら演奏活動をしながら、
飯田市内でライブハウスを経営し、後進を育成している。
実は小学校から高校まで私の先輩にあたる。
もう1つ実は、桑原さんの小中学校の同年生に、
中島みゆきさんのコーラスで知られる宮下文一さんがいる。
2人とも私が生まれ育った町の先輩なのだ。

さらに実は、桑原さんは谷川俊太郎さんと親交があって、
今日のコンサートの途中で谷川さんの話が出た。
ある時、地ビールの店で何人かで飲んでいたら、
急に谷川さんが「これを飲んでみて」とグラスを差し出した。
桑原さんが飲んで「おいしいです」と答えたら、
谷川さん、何種類かの地ビールを何通りもブレンドして試していて、
「これが一番おいしいんだよ」

またある時、一緒に車に乗っていて、
ふと気づいたら、谷川さんが運転していた。
「ぼく、この車は初めてだから、運転してみたくて…」

桑原さん「好奇心がすごい人だった。だから、あの仕事ができたと思う」

そして、「さようなら」を演奏。
これは谷川さんの詩に、息子で作曲家の谷川賢作さんが曲を付けた作品だ。
桑原さん、最後はちょっと感極まっていた。

それから少し進んで、女性2人のボーカルで中島みゆきさんの「糸」。
私はちょっと前から谷川さんとみゆきさんのことを考えていたところだったから、
何という縁だろうと、もう何とも言えなくて…

冬の始まり。いい午後だった。

アバター
2024/11/24 16:19
こんにちは。
谷川俊太郎さんのエピソード、面白く拝見しました。
昔、マザーグースの詩の翻訳などをみていて、すごく自由な発想の方だなと
思った記憶があります。
アバター
2024/11/24 00:00
いい時間をお持ちになれて、よかったですね。^^
アバター
2024/11/23 23:30
とても想い出深いのがよくわかりました



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