Nicotto Town


なるべく気楽に気楽に~!


深淵の中の蝶

第二十二章

部屋へと戻った私は…悠さんとの夕食の時間が当たり前な日常になっている、と感じつつ安心感さえ覚え始めていた。…なんでこんなに心地が良いんだろう…不思議に思いながら、私は少しばかりぼーっとしながら煙草へと火を点けていた。…まぁ、好きだから…だよねと思いを馳せながら煙草の煙をゆっくりと吐き出した。この気持ちはいつの日か悠さんへと伝える事があるのだろうか…そんな事を思いながらも私は何かしらを考え始めた。…この気持ちは私の中だけで収めた方が良いのではないか…そんな風にも思うのだ。悠さんにとっての一番はいつも目の前にいる写真の笑顔の素敵な女性であって欲しい。…どうしてだろう、特に悠さんの恋人になりたいとも一番になりたいとも思っていないのだろうな…とても不思議な感覚だ。…結婚していた時期があったからだろうか…私の本心や本音は何処だ…真夜中の中探し始めた私だ。私の中の本心や本音と向き合いたくなった私は、咥え煙草をしつつ日記を書こう、そう思った次第だ。日記を開き、自分の考えや思っている事をつらつらと書き始めた。何をどう纏めても、結局の所は「悠さんが好きだ」…そこへとしか辿り着けない。「あーもぅ、結局分かんないや」と言葉を発し、今日の所は眠りへと付こうと思い始めた私がいた。ほんの少しお風呂を連想させるような優しい香りを纏い、私は薬を飲みベッドへと潜った。段々と夏も間近になりつつある日々に、「外は暖かになってるんだろうな…」と纏まらなかった私の思考回路を外の事へと散して行く。そんな中うとうととし始めた私は、ゆっくりと纏った香りを吸い込み、「良い香り…」とだけ呟き、眠りへと落ちて行った。恐らく時刻は4時20分頃だったようにぼんやりと覚えている。翌日目が覚める頃には昨夜のぐちゃぐちゃっとしていた頭の中は空っぽになっていた様に思う。

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2024/12/08 18:04
心地よい時間が二人で共有できる って 尊いですよね
いいなあ
日常って思えば我慢の繰り返しな気がします
そんな殺伐とした時の中 お互いが癒しになれたら最高ですよね
いい香りに包まれて眠れる主人公さん よく眠れますように
大切な時を重ねていけますように
大人ロマンティック過ぎて読んでる私が幸せになっちゃいます
いつもありがとうございます(*・ω・)*_ _)ペコリ



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