2024年独断と偏見によるドラマ大賞 第15回
- カテゴリ:テレビ
- 2025/01/01 15:18:23
今回こそは年内にアップしようと思っていたのですが、例年の如くすっかり忘れて1日遅れてしまいました…。昨年もいろいろあっていろいろやめようかと思ったりしたのですが、せめて20回までは続けようと思い、暇をみて編集しました。今年もご挨拶や巡回は疎かになると思いますが、ドラマ情報だけはがんばってみたいと思います。それではどうぞ。
■ミステリードラマ賞
嘘解きレトリック (10月期)
殺人はほぼなく気軽に見られるタイプのミステリーでした。嘘は分かってもそれを証明するのが難しいというのも目新しかったです。
■コメディー賞
民王R (10月期)
前作よりトーンダウンはしてましたが、コメディー部分はやはり面白かったです。特にエンケンの怪演が光ってました。
■ヒューマンドラマ賞
虎に翼 (朝ドラ)
女性問題をはじめさまざまな社会問題を取り扱っていたにも関わらず、朝ドラだからなのか気軽に見られる軽快な感じに仕上がってました。
■恋愛・ホームドラマ賞
おっさんずラブ-リターンズ- (1月期)
今では珍しくなくなったBLドラマの金字塔的存在の続編。前ほどの切なさはありませんでしたが、安定感がでてきました。皆年食って本当におっさんしかいなくなりましたね…。
■時代劇・歴史ドラマ賞
光る君へ (大河ドラマ)
大河ではあまり取り上げられることがない平安時代が目新しかったのと、藤原道長と紫式部が幼馴染で恋仲だったという大胆な仮説を元にしたストーリーが面白かったです。
■ショートドラマ賞
季節のない街 (1月期)
30分枠ながら元はディズニーの配信ドラマだったのでセットもキャストも豪華でした。今後こんな感じのドラマが増えていくのでしょうね。
■ネタドラマ賞
※該当作品なし
■特別賞
嘘解きレトリック (10月期)
今年見た中では一番セットが豪華で映像が綺麗でした。キャストも人気より適材適所で選んでいる感じに好感が持てました。
■主演男優賞
仲野太賀(新宿野戦病院)
惚れっぽい美容外科医を怪演。こういうクセのある人物をやらせたらなかなか同年代で右に出る役者はいません。
■主演女優賞
小池栄子(新宿野戦病院)
どちらともネイティブではない英語と岡山弁を話す女医を熱演。ネイティブには聞こえなかったかもしれませんが、その体当たりの姿勢に脱帽です。
■助演男優賞
井浦新(おっさんずラブ-リターンズ-)
三浦翔平とのカップリングでしたが、この後光る君へで親子を演じていて、脳がバグりそうになりました。硬軟こなせるいい役者さんですね。
■助演女優賞
広瀬アリス(全領域異常解決室)
途中までは元気で明るいいつもの感じでしたが、記憶?を取り戻してからは別人のようでした。
■脚本賞
宮藤官九郎(不適切にもほどがある!・新宿野戦病院)
他にも季節のない街の放映もあり、今年はクドカンイヤーだったかなと。特に不適切はちょうど彼の年代ではないと書けないような内容でした。
■音楽賞
光る君へ (大河ドラマ)
基本ビデオ視聴なのでOPは飛ばすことが多いのですが、とにかくOP曲が耳に残って仕方ありませんでした。
◎◎◎ 大賞 ◎◎◎
不適切にもほどがある!
毎週欠かさず見ていた私も、ふてほどという略称は聞いたことも使ったこともないですが、そのくらい流行ったということなのでしょう。実は結構嘘解きレトリックとどちらにするか迷ったのですが、いつも今回はどんな昭和時代を見せてくれるのだろうと、わくわくしていたことを思い出し、記憶に新しい嘘解きを抑えての受賞となりました。令和の今となっては信じられないことばかりですが、昭和はあれが普通だったし、なんならもっと酷かったし、それでもやっぱりそれが普通だったんですよね。バリバリの社会派でしたが、ミュージカル仕立てで重くなりすぎず、上質なコメディになっていたと思います。
【総評】大賞となった不適切は、流行語大賞の件をを含め大きく話題となりましたが、他のドラマは結構低調な1年でした。10月期で少し盛り上がった印象はあったものの、大ヒットと言えるほどのドラマは存在せず。実はあの不適切も放映当時の視聴率は大した数字ではなかったのです。やはり配信サイトや録画機での視聴がヒットへとつながる時代になってきてますね。
と同時に、配信サイトオリジナルのドラマのヒットも増えました。今年だけでも将軍、地面師たち、極悪女王などのドラマがヒットしています。十角館の殺人も今年でしたね。困ったことに、民放ドラマはほぼTVerで無料で見られるようになりましたが、配信サイトオリジナルのドラマはそれぞれに登録していないと見られません。後に地上波で放映したりしますが、不確実ですし大抵の場合ブームが去った後です。配信サイト乱立の問題はどうにかならないものですかね…。
地上波でこれら配信サイトオリジナルドラマと同じくらい話題を集めたのは、不適切ただ1本のみ。来年は地上波にももう少しがんばってもらいたいところです。