Nicotto Town



【小説】友達の扉(仮)その3 萌香のおうち



―ーーー萌香の家

「ただいま。。。。」
なんとか家までたどり着いた私をママは笑顔で迎えてくれた。
「お帰りなさい。」
「萌香の担任の先生、美人よね。」
何気ないママの言葉だったけど、私は今日のことを思い出して
「あんな先生、美人じゃないよ!心ブスだよ!!」
そう言って私は自分の部屋に駆け込んだ。

「萌香。。。。。」

ママが心配してくれてるのは、わかってるけど。。。。
この日は自分の部屋に閉じこもってしまった。

―ーーー次の日の朝

私は何とか起きて、制服に着替えた。
ダイニングテーブル出された朝ごはんが喉を通らなかった。。。。

「萌香、やっぱり、昨日、学校で何かあったんじゃないの?」

ママは心配そうに顔をのぞきこんできたけど、
私は精一杯の笑顔で、
「やだぁ、何もないよ。ちょっと食欲がないだけだよ。」

「さてと、学校いってくるね。」

ママに心配かけちゃだめだ。
私はとびっきりの笑顔で
「いってきまーす。」
とにかく、私は家を出た。

―ーーー通学路

私はとぼとぼ歩きながら、
昨日の薫子先生の言葉や、クラスのみんなに無視されたことが、、
頭の中をグルグル回って、気持ちは最悪だった。

学校にいきたくない!!!!!

このまま、どっかで時間つぶそうかな。。。。。。
そう思ってると、ふっと上田君のことを思い出した。
私の事、かばって、励ましてくれる人も居るんだ。

私は握りこぶしをぎゅっと握りしめ、学校に行くことにした。


                       (つづく)




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