Nicotto Town



作家あるある?

「あ゛~~~!!違う!コレじゃないんだ!失敗だ!!」

ガシャン!ガシャン!!ガシャーン!

よく、この道、数十年のベテランの陶芸家が、自分の納得のいく器が出来ず、炉から出して冷ました完成間際の器を地面に叩き付けて割ってしまうなんて映画やドラマのシーンで見掛ける一幕だが、先程、そんな事をしてしまった。
昨日(土曜日)の夕方から今日の昼頃まで約一日かけて作った大量の折り紙うさぎ。
(20~30羽くらいあったかな…)
新商品のキーホルダーを作ろうと、少し大きめのものを作っていました。
折り紙うさぎとは、幸達磨工房で独自に開発した折り方で和紙折り紙など、日本を感じる折り紙を用いて作った折り紙の「うさぎ」で、それに樹脂加工をして耐水性と強度を上げ、水に強く型崩れしない加工をしたもの事です。うさぎモチーフブランド『幸うさぎ(ゆきうさぎ)』の主力商品(ホントは銀製品を主力にしたいけど…)であり、ウサギの折り方自体が独自の折り方なので、完全なオリジナル商品なのです。
昨日(土)の午前中は3月に開催される「うさフェス」のブース場所決め抽選会で出掛けていて、午後は手芸店とアクセサリーパーツ店、文房具店のハシゴをして夕方に帰宅したのでした。
帰宅してから早速、作業を開始しました。
手芸店で新発売で売っていた新しい樹脂塗料をキーホルダーのウサギに試しに使ってみようと思い、試作を作ってみました。
大きさもこんなもんだろうと思い、折り終え、翌日(今日の午前中)樹脂加工もしました。お昼を挟んで、SNSの投稿と更新などをして、夜になってからキーホルダーに加工していこうと、作業を再開したのですが…
改めて、見てみると、大きさはぼってりしていて、可愛くないし、硬さはウサギの耳が凶器になるくらい固く、使用者にけが人が出るのでは!?と言うレベル。
しかも、うさ耳は縦の衝撃には強いものの横の力には弱く折れてしまい、折れると跡が残ってしまうと言う、最悪な欠点を見付けてしまったのでした。
コレがあったから、硬くなり過ぎない特殊な樹脂を使っていたのに…
なんという事でしょう。失敗作です。しかも、大量の。
昨日(~今日にかけて)やった事(作業)が全て水の泡です。
急にイライラとムカムカと、和紙折り紙と産み出したウサギたちに対する申し訳なさが湧きだしてきて複雑な感情が胸の中を駆け巡りました。
そいして、最初の場面に戻ります。全て廃棄したのでした。
自分が納得いかない作品を世に出してはならないと言う気持ちと、完成までに気付かなかった自分の無力さへの怒りと、時間を無駄にしたと言う悲しさと、素材や途中まで作った作品へのお詫びの気落ちとが複雑に絡み合った感情でした。
悔やみながら作り途中の作品たちを処分してから、「作家にはあるあるなのかもしれない。」としみじみ思ったのでした。
「今週末にイベントが控えているのに何やってるの!?」
と別の感情がぼやいていたのでした。




カテゴリ

>>カテゴリ一覧を開く

月別アーカイブ

2025

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010

2009


Copyright © 2025 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.