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さらばテレビジョン

フジテレビの歴代ドラマでランキングをつけるとすれば、上位にあがってくるであろう「北の国から」。その脚本を担当した倉本聰さんが「石川俊子」の名義で脚本を書いた「6羽のかもめ」というドラマもまたフジ系で放映されました。

大女優・犬山モエ子(淡島千景)が主宰する「劇団かもめ」は300名が所属する大劇団でしたが、団員の脱退が相次ぎ、今や団員数6名の小劇団。4名の俳優では公演もままならず、個別にテレビ出演をする日々です。
テレビ局と交渉するのがマネージャーの川南弁三(加東大介)。仕事を取るために、局に出向くのが日課、いつしか劇団に直接関係のない頼み事までされるように。
中でも、某局の制作局長を務める清水部長(中条静夫)からは毎度「困っちゃうんだよなぁ」と中間管理職の愚痴を聞かされ「弁ちゃん、なんとかしてよ~」と懇願されてしまいます。
弁ちゃんの涙ぐましい奮闘ぶりが番組の見どころの一つでした。
ここではタレントは番組に「出させていただく」立場、テレビ局は「出してやる」立場だったわけですね。
そういうものだと思っていたので、テレビ局側が「出ていただく」タレントに破格の接待を行っていることに驚きました。
テレビ離れが進んだため「数字を持つ人」を大事にしなくてはならない、ということなんですかね。

今日の題目「さらばテレビジョン」はドラマ最終回のタイトルであり、劇中劇のタイトルでもあります。ウィキペディアによると劇中劇は「国民の白痴化を防ぐために政府がテレビ禁止令を出す」という内容で、清水部長らが番組放映阻止に向かうところで最終回は終わります。

劇中劇の最後で、放送作家(山崎努)が語る言葉。
「テレビの仕事をしていたくせに、テレビを本気で愛さなかったあんた!テレビを金儲けとしか考えなかったあんた! テレビを決して懐かしんではいけない。懐かしむ資格のある者はテレビを愛し、戦ったことのあるヤツ。それから視聴者、楽しんでいた人たちだけだ」
フジテレビのみならず、全てのテレビ関係者が肝に銘じるべき言葉かも。

アバター
2025/01/25 19:58
ジャ〇〇ズ事務所のタレントが
やたらドラマやバラエティーを席巻するようになった頃から
不祥事隠蔽しなかったら出さないぞって風潮になったw
アバター
2025/01/25 13:35
懐かしい名前がズラリと並びました
「一億総白痴」白痴になったテレビ大好き人間です



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