Nicotto Town


安寿の仮初めブログ


雪になりました。



朝8時頃は、強めの雨だったのですが、
9時を過ぎると、一気に雪に変わりました。
この雪は、今までの乾いた雪とは異なって、
水分をしっかりと含んだ重そうな雪です。

今はまだ
雨になったり、みぞれになったり、雪になったり
を繰り返していますが、
これからさらに気温が下がり、
本格的な雪になるみたいです。

昨晩の24時の気温が5℃。
現在は、もうすぐお昼になろうかというのに、氷点下。
夜よりも昼の方が気温が低いだなんて、
急速に寒気が入り込んでいるようです。

ここ数日の暖かさで、
雪が一気に消えたというのに、
また後戻り。

こうして一進一退を繰り返しながら、
春になっていくのでしょうけど。


この雨で、
山梨県大月と長野県上田の山火事は、
鎮火するのではないかと思いますが、
岩手県大船渡の方は、雨が降ってないようです。

大船渡は、
2011年8月に震災ボランティアとして入った場所。
綾里地区にも、お弁当を届けに足を運びました。

8月に行ったので、
津波が到達した場所は、
すでにがれきが撤去されて、
何も残っていなかったのですが、
そのわずか数メートル上の
津波が到達しなかった場所には、
昔ながらの家屋がそのままの姿で残っていて、
その昔ながらの家に、
老夫婦が二人で住んでいました。

津波が押し寄せる前は、
波打ち際から斜面をせり上がるようにして、
家屋が続いていたらしいのですが、
下の方の家が流されてしまったために、
高いところにあった家だけ、
孤立して残されてしまったのです。

なので、
安否確認を兼ねてお弁当を届けて、
なにか困ったことはないか聞いてまわるのが、
ボランティアのお仕事でした。

津波で亡くなったり、
仮設住宅に移転したりで、
集落の人口が激減してしまったため、
老夫婦を見守る人がいなくなってしまったからです。

大船渡から、
小さな半島や入り江を何度も回り込むようにして
辿り着く集落でした。

船乗りだったおじいさんは、足が悪いため、
日がな一日テレビ鑑賞。
おばあさんは、収穫したあずきを縁側で天日干ししているような、
長閑な暮らしが続いていましたが、
その老夫婦の家から下には、
一軒も家がないという不思議な光景。
その家だけ、時空の狭間に取り残されてしまったかのようでした。


2011年3月11日は、
海の方から津波が押し寄せてきたわけですが、
今回は、
山の方から火が押し寄せてきたわけで、
これでまた、
集落の人口が減ってしまうのでしょうか。

でも、あの家だけは大丈夫で、
今でも老夫婦の変わらぬ生活が続いている…。

そんなSFのようなことを考えていた
みぞれ交じりの一日でした。

ああ~、
まとまった雨さえ降ってくれれば、
なんとか、なりそうなのに。




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