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日本霊異記

日本霊異記、読了。

仏教が広がって数百年後に書かれた書で、今となっては、世の中の当たり前をなぞったような内容も多いが(借りたものは絶対に返さなくてはいけないとか)古代の日本に置いて、そういった道徳を普及させるに置いて、如何に仏教の影響がこの国にとって大きかったのかが分かる。

現代の感覚で言うと、仏教だったり、僧侶だったりを、無批判に、無条件に賛美し、信仰せよ。という主張には、やや、違和感も残るものの、それは近代以降の学問が、批判的に物事を見る事を教えたからであって、信仰は、学問とは異なるものであるから、信じる分には、これでいいのかな、とも思われる。

自分は文学として、学問として、疑う事を前提に物事を読んでしまっているので、仏教の信仰として読むのか、文学として、学問として、批判的に読むのか、その辺りがむずかしいな、と思いました。




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