Nicotto Town



【小説】真夏の罪 その① 図書室



ミーンミーン
蝉の鳴き声が頭に響く暑い夏の日。

ここは高校の図書室。
夏休みの間は、午前9時から午後5時まで解放されていた。

私は岩崎美桜(いわさきみお)。高校1年生。
おとなしくて、目だって可愛い訳でもない、普通の女の子だ。
そんな私が、高校の図書室に行くのが日課になっていた。
それは、一学期の終わりに出来た彼氏の吉岡陽斗(よしおかひろと)君と一緒に勉強をするためだ。

実は、陽斗君とは、中学校の2年生のときにクラスメートで、そのときからすきだったんだ。ごく普通の男の子だけど、真面目で、すごく優しいの。
でね、中3の夏に告白してフラれたんだ。
でも、この前の終業式のとき、香月蒼(こうづきあおい)君のおかげで、両想いになれたんだ♡
《詳しくは『真夏の告白』読んでね♡》
香月君は中学のときの同級生で、今は違う高校に通ってるんだけど...中学のときは、よく、からかわれたな...。

図書室に通うようになって2週間。
はじめは、向いあって座ってて、会話とかもぎこちなかったんだけど、今は、隣どうしで座ってる♡

「こほん。こほん。」
シーンとした図書室に陽斗君の咳が響いた。
「大丈夫?」
「うん...今朝起きてから、ちょっと調子がよくなかったんだ。」
しんどそうに答える陽斗君。
「しんどいのに無理しちゃだめじゃない!」
私は思わず怒った。
「大丈夫だよ。たいしたことないし、」
「それに、美桜に会いたかったし。」
私は赤くなった。
「今日は、もう、帰ろ?」
私も、一緒にいたかったけど、陽斗君の体の方が大事だもん。
「ああ、そうだな、明日は花火大会だしな。」
「美桜、楽しみにしてたもんな。」
「明日までには、治すから、花火大会行こうな。」
陽斗君はそう言って私の頭を優しくなでてくれた。
ん?陽斗君の手、熱い!
「陽斗君、熱あるんじゃない!」
「ああ?大丈夫だよ。これくらい。」
「とにかく、帰ったら、病院に行って!」
「明日の花火大会の事とか心配しないで、ゆっくり、休んでね。」
私は、結構、必死な表情をしていたみたいで、陽斗君がびっくりしてた。

家に帰ってからも陽斗君のことが心配で、何も手に着かなかった。

ピコーン

陽斗君からLINEが届いた。
陽斗『ごめん。コロナだって。』
美桜『えーーーーーーっ!お見舞いに行く!』
陽斗「ダメだよ。移ったらどうするんだよ。』
陽斗『明日の花火大会、行けなくてごめんな。』
美桜『花火大会なんかどうでもいいよ。』
美桜『早く良くなってね』
陽斗『ありがとう。少し寝るね。』

私は、スマホを握りしめて、夏にもあるの?コロナ...

アバター
2025/04/01 18:59
> すとぷりすなーさん
ありがとうございます(ू•ᴗ•ू❁)
アバター
2025/04/01 03:33
読みました!とても面白いです!
陽斗ってようとじゃなくてひろとなんですね!
「真夏の告白」、読んでみますね!



Copyright © 2025 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.