Nicotto Town



【小説】真夏の罪 その④ 花火大会③



まだ、明るい時間だけど、人が沢山集まってきた。
河川敷には、屋台も出ていた。
私たちは、暗くなるまで、屋台のところでぶらぶらすることにした。
「なにか食うか?」
香月君が聞いてくれた。
「イカ焼き♡」
「へっ?」
「普通わたがしとかりんご飴とか、かわいいもんいわへんか?」
「イカ焼き、好きなんだもん。」
「はいはい。」
そうこうしているうちに、まわりもだいぶん暗くなってきた。

バーーーーン!!

「あっ、花火、始まったね♡」
私が前に駆け出したとき、履きなれない草履のせいでこけそうになった。
香月君が腕をつかんで助けてくれた。
「やっぱり、腕かそうか?(笑)」
「...お願いします。」
私は香月君の腕につかまりながら、花火を堪能していた。
香月君の作り出す雰囲気によったのか、花火によったのか。
私の頭の中から、陽斗君のことは消えていた。

花火の光と音。
そして、香月君の存在...。
私は夢心地だった。

香月君が顔を近づけてきた。
花火の逆光のせいで、表情がよく見えなかった。
でも、真剣な表情をしているのは感じられた。
私も、だまって、それを受け入れた。

バー――――ン!

その日一番の見せ場の花火が打ちあげられた。

その瞬間、香月君の唇が私の唇と重なった。
ほんの一瞬だったのか長い時間だったのかわからなかった。

次の瞬間、私のスマホが鳴った。
「誰から?」
私はラインを確認した。
陽斗君からのLINEだった。
陽斗『こんばんは。今さTVつけたら花火大会のライブ放送してるよ。一緒に見れないけど、一緒のライブ映像見よ♡』
私は、陽斗君のLINEを見て、我に返った。
香月君も陽斗君からのLINEでなにか思ったようだった。
私は下向いて泣きそうになって言った。
「私、帰る...ね。」
香月君は慌てて
「送っていくよ!」
と言ってくれたけど、
「いい!一人で帰る!!お願いだからひとりにして!」
そういって、その場を逃げ出した。

私は、そのまま、ひとりで走って帰った――――――

私、今、何をしたの!?

私には陽斗君がいるのに!!!

私は家に帰って、何回も何回も唇を洗った。
洗って消えるもんじゃない!
陽斗君とだってしたことないのにー――――――!!

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2025/03/26 17:46
> 由奈さん
陽斗君、どうなるのかな。。。。。
期待しててね(ू•ᴗ•ू❁)
アバター
2025/03/25 20:13
陽斗君可哀そう…
それでも、次回は期待してます☆



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