【小説】先生を好きになってもいいですか? その①
- カテゴリ:自作小説
- 2025/04/06 22:37:30
「水原先生、好きです。」
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【先生を好きになってもいいですか?】
私は井上望(いのうえのぞみ)府立K高等学校の3年生。
自分で言うのもなんだけど、まあまあ可愛い方だと思う。
性格は、平凡かな。でも、やるときはやる女の子だ。
そんな私が今日、勇気を振り絞って、水原先生に告白した。
水原先生は、ものすごく驚いて、整理していた教材を床に落とした。
ここは社会科準備室。
今、ここにいてるのは、水原先生と私だけ。
まだ、夏の暑さが残る9月ーーーー
夕陽が傾いて赤い影を落とす。
「井上...」
水原先生が振り向いた。
私は真剣なまなざしで先生を見つめた。
先生も真剣に答えてくれた。
「俺は教師だ。そしてお前は生徒だ。」
「卒業式が終わっても気持ちがかわっていなかったら、そのとき話をきくよ。」